ゴーン・ガール 2014年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

 

監督  デヴィッド・フィンチャー

 

キャスト
ニック・ダン - ベン・アフレック
エイミー・エリオット・ダン - ロザムンド・パイク
デジー・コリングス(エイミーの元彼) - ニール・パトリック・ハリス
タナー・ボルト(ニックの弁護士) - タイラー・ペリー
マーゴ・ダン(ニックの双子の妹) - キャリー・クーン
ロンダ・ボニー刑事 - キム・ディケンズ
ジム・ギルピン刑事 - パトリック・フュジット
アンディ(ニックの浮気相手) - エミリー・ラタイコウスキー

 

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=aq8X4FUMvKo

 

 

感想
最初は妻の失踪から始まって、殺されている前提で展開しているから、途中からこの事件が演出されたものだと判ってからは、一体どうやってオチを付けるんだろう、という興味で後半引張られた。

純粋に映画としての面白さで引張るわけではないので、多少「反則やなー」という意識もある。

 

このエイミーのポイントとしては、幼い頃からマスコミに注目されながら暮らして来たという事。

それが言ってみればフツーの男と結婚し、男が怠惰な生活をしている事で我慢がならなくなった。
だがその計画が、金を奪われたことで立ち行かなくなり、元の交際相手に接触した事で綻び始める。
デジーの首を掻き切るところは全くのホラー。

エイミーの体に血がドバーッとほとばしって思わず「ウェ」。

しかし自宅のシャワーで血だらけの体を洗うのはオカシイ。

警察(もしくは病院)で会見してから帰宅するまで、体を洗う機会はなかったのかね。普通なら体に傷を受けていないかのチェックもあるので、必ずキレイにする筈。この辺は辻褄合わせより血の付いた体を洗い流すという映像的な効果を狙ったのだろう。

家の前で倒れ込んで来たエイミーに対し「クソ女」と呟くニックは秀逸。この瞬間、エイミーの正体を直感していた。

 

金を奪われて泣き叫ぶ姿と、男を殺す姿とのギャップが大きくて、まあこれも「女はコワい」というところに集約されるのかねぇ・・・・

どうでもいいけど、この映画の番宣で石田純一夫妻を使うのはブラックすぎる(笑)。


 

 

 

あらすじ
結婚5周年目のニック・ダン。外出から帰ると妻の姿がなく、部屋が荒らされている様子から、ニックは警察に連絡する。
彼のアリバイを証明してくれる人はおらず、当初は失踪した妻を捜す夫という立場だったニックは次第にマスコミから疑われる様になって行く。
間に挿入される妻エイミーの過去及び結婚のいきさつやその生活の様子。エイミーは幼い頃から「Amazing Amy」としてマスコミに私生活を公開して注目される存在だった。
ニックは雑誌のライターをしていたが、失職し妻の実家からの援助で双子の妹マーゴとバーを経営していた。回想の中で、夫妻の不仲が暴露されていく。
そのうち警察が、家のキッチンから妻の大量の血液が拭き取られていた形跡を見つける。次第に殺人の疑いをかけられる様になったニックは、TVでこの事件についてコメントしていた弁護士タナーに弁護を依頼する。
タナーとの話の中で、次第に事実の開示を始めるニック。そのうちに、エイミーが妊娠していた事を暴露するニュースが。ニックは全く知らなかった。
ある夜ニックを訪れる女性。ライターの教え子で1年以上前から肉体関係があった。あきれるマーゴ。

 

場面変わってエイミーの事件当日からの行動。エイミーは驚くことに、殺されたのではなく、殺されたという演出を行って家から脱出していた。髪を切って染め、目立たない車を購入して場末のモーテルに投宿していた。彼女の計画としては、ニックが殺人犯として投獄もしくは死刑になるのを陰から見ているというものだった。
だがモーテルの隣の女に、大金を持っているのを見られ、ある夜その女の連れの男と共に、持ち金全てを奪われてしまう。
小銭しかなくなったエイミーは、高校生時代につきあっていた男デジーに電話した。かつてデジーは精神面の異常からエイミーに近づく事を禁じられていたが、その後も文通が続いていた。
連絡を受けてすぐ駆けつけるデジー。彼は実業者として成功していた。暴力夫から逃げて来たというエイミーを別荘に匿う。素晴らしい環境だが、デジーに支配的な印象を感じるエイミー。

 

ニックの浮気がタナーにも判り、この話は相手から暴露されるよりこちらから公表すべきだとの指導。ニックを辛らつに非難していたキャスターによる会見の寸前に、浮気相手のアンディがTVにその事実を暴露。
よけい不利になるから会見はやめろというタナーに対し、会見を強行するニック。浮気が愚かな行為だった事、自分の非を素直に認め、一緒にやり直したいと訴えた。

デジーの家でニックの会見を見ていたエイミー。デジーが朝、仕事に出かけたのを見計らって、防犯カメラに手足を縛られたり、暴行を受けた様な映像を残し、更に酒ビンで自分の性器を傷付け、デジーの帰りを待った。
上機嫌で帰宅するデジーを寝室に誘い、服を脱がせて誘惑するエイミー。絶頂の時、エイミーはカッターナイフでデジーの喉を切り裂き、殺害する。

 

報道陣が取り巻く自宅に乗りつけ、血だらけの姿でニックの腕に倒れ込むエイミー。
その後の会見でエイミーは、当日デジーに誘拐され、彼の家に監禁されて性奴隷として扱われていたと話す。
警察から自宅に帰されるエイミー。疑うニックに、盗聴されないシャワールームでデジーを殺した事を告白するエイミー。
周到に仕組まれた演出のため、事実を公表しても勝ち目がない。
その後別れると宣言するニックに対しエイミーは相手にせず、かつてニックが凍結保存していた精子を使って妊娠した。子供に対しては責任があるため、がんじがらめにされるニック。

 

TVのインタビューで、妻の妊娠を告げ、仲良く手をつなぐ場面。