BBC地球伝説「地球進化の謎」 BS朝日12/9放送 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

地質学者 イアン・スチュアートのナビゲートによる番組。

番組紹介
http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/na_79_01.html
http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/na_79_02.html


①光と生命
ベトナムのソンドン洞窟。全長7kmの途中で天井が崩れたところがあり、そこには緑があった。光があるから育った。
植物は光をエネルギーに変える(最も大切な自然の営み)。30億年前の地球には、酸素がほとんどなく、地上に生命はなかった。紫外線が厳しく、生きるには厳しい環境だった。そこに大気が作り出されて変化が起きた。
植物の誕生
まず海にバクテリアが発生した(最初は紫色)。その後海水により紫外線が吸収された深い海で緑のバクテリアが発生し、これが世界の海を支配した。そのため、地球大気の酸素濃度が上昇。
酸素により大気上にオゾン層が生成されて紫外線を防いだため、植物が陸に上がれる様になった。
スコットランドのライニー。4億年前には赤道の南にあった。その化石に数cmの植物の跡(水辺の植物)。変化の形跡があった。水と栄養を集める装置→根の発生。
根は石を砕いて土を作る(1000年で2cm)。そうして植物は陸へと進出して行った。
植物が産生する酸素は、本来の目的物ではなかった。光合成は水とCO2と光で行われ、酸素を発生する。そのプロセスの中で炭水化物が生成され、それで植物が生長する。
植物が繁栄した結果、大気のCO2が不足。それに適応するため、植物は葉を作って表面積をアップ。
当時の酸素濃度は現在の2倍。ヤスデの祖先、体長2m、体長1mクラスのトンボ。
2.3億年前に恐竜が発生。当時恐竜の9割は草食。最大の草食恐竜は毎日1.5tの食料を捕食。
草食動物に対抗するため、ソテツのトゲ、トウガラシの辛さ等、2億年に亘る戦い。
ある植物が抜きん出る存在となる。セコイア杉。高さ100mにもなり、恐竜に葉を食べられる事もない。これが世界中に広がった。
6500万年前に巨大隕石が落下し、恐竜は滅びた。
②花の誕生
アンコールワット(カンボジア)。世界最大の寺院。ハスの花、ジャスミンの花、仏教にとって花は重要な役割りを持つ。生活になくてはならない。
花は人間だけのものではなく、全ての生き物を支えて来た。
当時の植物の限界。種子を風に飛ばしての繁殖。ある種のシダ類は精子を放出した→水でしか生きられない。
アムボレラ(最初の花)。突然変異で花びらを付けた。虫に花粉が付き拡散。昆虫に花粉を運ばせる→花の誕生。
陸地が分裂、新しい気候、新しい環境。シダ植物は適応出来ず、花を作る植物は適応した。
花は突然変異を繰り返し、様々な色に進化。昆虫は決まった色の花に近づく。
花の仕組み。種を作る。ダンドクの実。硬いので散弾の弾にも使われた。撃った後の種でも発芽可能(何年でも休眠可能)。

1億年前、花が育つ地域は拡大。光を食べ物に変えて動物を引き寄せる。蜜を作る仕組みが昆虫を進化させた。
オルフィウム。1種類のハチ(メスのクマバチ)のみに対応。ある特定の周波数でオシベが開く。羽音の周波数。
6500万年前の時は3/4が花を咲かせる植物になっていた。
そこに隕石の衝突。恐竜は絶滅し、植物にも大きな影響を与えた。
チリが雲となって酸性雨となり、多くは枯れた。
その環境にも耐えた植物は、その後生き残った哺乳類に向けて果実を作り、中に種を隠した。霊長類の多くが果物を食べて繁殖。
果実は熟したものだけ食べられる様に色が変わる。霊長類は赤い色を認識出来る様進化した(色覚の発達)。



感想
植物が地球に与えた影響について、結構興味深く知ることが出来た。特に花の存在がここまで人類を含めた生命進化に関与していた

とは、改めて知ると「すごい」と思う。今まで花なんて「食えんし」と軽視していたのを反省・・・・