監督 J・J・エイブラムス
出演
ジェームズ・T・カーク - クリス・パイン
スポック - ザカリー・クイント
レナード・マッコイ - カール・アーバン
ウフーラ - ゾーイ・サルダナ
モンゴメリー・スコット - サイモン・ペッグ
ヒカル・スールー - ジョン・チョー
パヴェル・チェコフ - アントン・イェルチン
ネロ - エリック・バナ
クリストファー・パイク - ブルース・グリーンウッド
解説
TVシリーズ「LOST」、「クローバーフィールド/HAKAISHA」のヒット・クリエイター、J・J・エイブラムス監督が放つスペース・アドベンチャー。1966年に創作されたTVシリーズ「スター・トレック/宇宙大作戦」を基に再構築、主人公カークたちの青年期に焦点をあて、無限大の宇宙や未知なる文明との遭遇、経験を通して成長していく姿を、VFXを駆使したスペクタクルかつ臨場感溢れる映像で描き出す。主演は「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」の新星クリス・パイン。
突然の非常事態に見舞われる惑星連邦軍戦艦USSケルヴィンの中で生を受けたジェームズ・T・カーク。この時キャプテン代理を務めていた彼の父は、自らが犠牲となり800人のクルーを救った。22年後、無軌道な青春時代を送った青年カークは、未だ将来を見出せずにいた。
そんなある日、父の壮絶な最期を知る惑星連邦艦隊のパイクと出会う。新型艦USSエンタープライズの初代キャプテン、パイクの“父親を超える男になってみろ”との檄に突き動かされ、艦隊に志願するカーク。それから3年、優秀な能力を発揮しながらもトラブルが絶えないばかりに士官への壁を越えられずにいたカーク。
ある時、緊急事態の発生で同期の仲間たちが出動していく中、謹慎中のために待機となるカークだったが、友人の機転でUSSエンタープライズに潜り込むことに成功する。そこには、サブ・リーダーとして搭乗しているバルカン人と地球人の混血、スポックもいた。バルカン人特有の論理的で冷静沈着なスポックと直感で行動する男カークは互いに相容れない存在として、以来ことあるごとに対立してしまうが…。
「スタートレック」についてはTVシリーズの「宇宙大作戦」以降、映画シリーズもけっこう観たが、「ジェネレーションズ」からのスキンヘッドの艦長(パトリック・スチュワート)がどうにも苦手で、それ以来遠ざかっていた。
今回は何の前情報もなく、TVの予告で若い兄ちゃんが出ていたんで「ジム・カークの息子?」てな予想で観に行ったら、実はカークが船長になる時のいわゆるエピソードⅠ。
少年時代のカークがヴィンテージ・カーのシボレー・コルベットをスッ飛ばして、ソフトトップがバーン!となったところが痛快。
若きスポックもけっこう雰囲気出ており、なかなかの配役。
筋立てとしては、スポックに自分の星を滅ぼされたと思い込んだネロが、カークの父が乗っていたUSSケルヴィン号を攻撃、その後25年待ち続けた後に地球を消滅させるため攻撃を仕掛けて来た。
過去と未来が交錯してちょっと判りづらいものがあったが、まあお約束の戦闘シーンもありーの、スポックとウフーラ(ウラ)とのキスシーンもありーの(TVシリーズではそんな雰囲気は微塵もなかったゾ)で、やっぱ旧き良きアメリカ人てのも、スキンヘッドのおっさんより、カークからの流れがスキなんだろう。
後半でちゃっかり、初代スポック(レナード・ニモイ)も出演のサービス。
しかし、ドクター・マッコイはちょっとカッコよすぎ。歳取って、あんなに背が低く顔もデカくなるもんか(笑)。
U.S.S.エンタープライズ号は、オリジナルからの小変更で好感が持てたが、やっぱCG頼りなので「存在の軽さ」がちょっと不満。もっとテクスチャーを大切にして欲しかった。
そうは言ってもさすが「SFの王道」てな感じで、そこそこ楽しめました(あまり深さを要求しちゃ、いけないのさ)。