旧約聖書「サムエル記」でのこと
当時イスラエルには王がおらず、代わりに預言者が政治家、軍事家、裁判官、のような役目を果たしていました。
しかし、そのような国を治める祭司サムエルの後継ぎである息子らが邪悪なものとなり、イスラエルの長老たちはこう考えました。
我々も他国のように王を持とう そして彼らはサムエルに王を立ててくれるように頼むのです。
しかしサムエルは王を持つことの弊害を述べます。
王は息子らを取って兵士にするだろう
娘らも奪うだろう
税を取られるだろう 碌なことはないよ、止めておきな、と
しかし長老会は頑なに王を求めます。そうすれば国が軍事的に守られると考えたのです。
結果的に初代王サウルは当初立派な青年であったが過ちを犯すようになり、気が狂い、戦死。
次のダビデは戦争にあけくれ、多くの女を持ち、
3代目のソロモンは粛清をして王位に就く。
この時代は一時的に平和だけれど、次世代でイスラエル王国は2分してしまうのです。
南ユダ王国と北イスラエル王国に。
これらは血で血を洗う権力争いでやがて滅びます。
北イスラエルはアッシリアに、南ユダはバビロニアに支配されるのです。
この間、500年くらい。その後しばらくして紀元~イエス・キリストの時代となるのです。
さて、この物語にどのような教訓があるか。
イスラエルの長老たちはなぜ王制などを求めたのか。
人間はどんなに立派な者でも権威の前には傲慢になりがちで、独裁体制に入るものです。
しかし、長老たちはその危険を知っていながら、他国の脅威に対し、武力を持ちたかったのです。
そして現代、武力を持つことは将来、日本が危険に巻き込まれる危険性を示しているのに、多くの日本人が「集団的自衛権」を支持し、安倍政権~自民党を支持しています。
これはイスラエルの長老会と同じことではないでしょうか。
日本は民主国家ですが、時の指導者次第でエスカレートしないとも言えないところが脅威と言えます。今ではなく、将来。
目先の敵と対峙することばかりを考え、将来の危険を見ないということは預言者サムエルの言葉を聞かないことに等しいように思わるのですが。
原発=目先の利益だけを考える業界人たちのもくろみ
消費税=官僚の天下り、財界人の目先の利益のため
自衛権=目先の脅威のため
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