好きなことを仕事にしてみようと思い
整理収納のプロになってもうすぐ10年。
自分が捨てられないことに苦しんだことがあった。
「片づけのプロだから...」という変なプライドやら見栄と
「使っていないから...」という理由で
親が私のために買ってくれたものを捨ててしまった自分を責めたこ
向上心という名に隠された、収納アイテムの知識への欠乏感から
古い収納雑誌やカタログをいつまでも取っておく自分がいた。
整理していくうちに
新しい世界へ踏み出すのが怖かった自分にも気づいて
涙があふれて止まらなくなった。
「怖いね」「怖かったんだね」
気づけば日も暮れていたけれど
だんだんと私の心は変化していった。
それは
そんな私でも整理収納のプロとしてやってきた実績があり
たくさんのお客様に喜んでいただいた過去がある。
誤解されたり、力不足を感じたり、悔やまれることもあったけれど
この仕事はスキルや知識より大事なものがあると知れた10年でもあったと。
「さあ、始めよう」
10年の間に芽生えた想いや描いた世界。
叶うかどうか、できるかどうか、なんて関係ない。
”やってみようと動いてみる”
そうだ、それが私だ。
2011年1月17日発生した東日本大震災がきっかけで
想いだけを胸に動き始めたように。
「さあ、始めよう」