小説 中国史 4連騰 | リボーン ~ やっさんのブログ

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日々気付いたこと、それから感じた事と大好きな楽器と音楽と歴史への思いを、
僕なりの感性で、ゆっくりと書いて行こうと思います。

BSで昭和の曲を題材に楽しむ番組があるのですが、昨夜は名イントロにまつわる特集でした。


『津軽海峡冬景色』や『魅せられて』とならんで久保田早紀の『異邦人』が登場。


アラビアンなイントロに覚えのある人もいると思います。


この曲を初めて聴いたのは高校生の頃で、巷でシルクロード熱が上がってきたと同じように僕もこのアラビアンなイントロと歌詞のせいでシルクロードに憑かれた一人でした。


(この歌本当は中央線からみえる子供逹がモチーフだとか)


なので、今もシルクロードと中国古代史が大好きで、このところ中国古代史小説4連騰です。

(連騰って株価💹じゃあるまいし、ここはイメージとして流して) 

まずは、

Amazonで偶然見つけたこの本



 前漢の武帝の命により今のアフガニスタン辺りにあった大月氏に、遊牧騎馬民族 匈奴を挟撃するべく条約を取り付けるため派遣され、西域事情を漢にもたらした張騫 ちょうけん の物語。途中、匈奴の囚われの身となり、匈奴人の妻も娶ってそれでもなお大月氏に向かった張騫。血の汗をかくと言われる大宛 フェルガナの汗血馬の存在を伝えた。
彼はかつて、僕のシルクロード熱を一層あげることになった一人でした。

勢い、中国古代史欲は、膨らみ



このような物語を。

中国古代史の中で好きな時代は、魏呉蜀の三國時代のあと魏の臣、司馬氏が建てた晋と平行した五胡十六国時代、唐滅亡後の五代十国時代なのだけど、この物語は、五胡十六国時代に一時華北(簡単に言うと黄河の北)を統一した、氐 てい 族 が建てた前秦(ぜんしん 歴史的に区分するためこんな名前)の名君
符堅 ふけん と彼を支えた王猛の理想の国造りへの情熱と挫折が描かれている。
この時代の『符堅』という名君を知らなかったことにちょっと恥ずかしくなりました。
彼は、全種族が平和に暮らせる理想の国を目指しましたが、あまりにもの純粋さがゆえ挫折した名君だったのです。
この様に、漢族以外の民族が繰り広げる歴史が好きなんです。

因に、氐族は今のミャンマーにパガン朝を建てたと言われ、ビルマ族の始祖だそうです。 


ここまで読むとこの先の時代、
唐が気になります。

唐は、先の前秦滅亡後、華北を統一した北魏を建てた北方騎馬民族鮮卑族が建国しました。
この統一国家は、漢族の国ではないのですよね。
唐の前の隋も同じ。
ということで、


丁度、唐全盛と傾国の皇帝玄宗が楊貴妃に溺れて政を顧みていなかった頃、唐軍とイスラーム  アッバース朝軍が中央アジアのタラス河畔で激突した物語。

西域の商人ソグド人国家チャーチュ国(今のタシュケント)とカルルク(チュルク トルコ系の国)、そして唐、イスラーム開戦の遠因になった大粒の真っ赤なルビーが絡み合うすこーしミステリーっぽい所が面白い。

この戦いは、チャーチュ国の王子が弔い合戦をする事を助ける名目のアッバース朝が、カルルクに裏切りられた唐に勝利して終わった。
この後、両国とも内乱で疲弊して行く。
この後唐は、滅亡。再び群雄割拠の時代、五代十国へと進んでいく。

どの時代も猛将はいるもので、五胡十六国、唐代にも一騎当千の強者がいました。

一騎当千……。
思い浮かぶのは、関雲長。

Coreなファンではないけれど、三國時代も好きです。

う~ん、曹操閣下がすきかな。

ということで、本棚漁ったら何年も前に買った


が出てきたので読み進めております。

曹操と遠紹の戦い。
官渡決戦。

今、裏切った劉備を攻め立て敗走した劉備の代わりに関羽を降らせた曹操は、遠紹と対峙し関羽に敵猛将を撃ち取らせ謀を進めたものの逆に窮地に陥ってる。

名家故80万の兵力を有するものの、名家故思いきった事が出来ない遠紹と他方たった15万の兵力でも、宦官の孫と蔑まれてきたが故にしがらみが無く、どんな謀も出来る機動性を持つ曹操。
さてさて、面白くなってきました。

歴史とは、面白い。

イスラームと戦う今でいう中国人もいれば、イスラームに攻めいった十字軍にも中国人が参戦している。

過去を紐解けば、新しい視野が開ける。

醍醐味なのかもしれない。