ホンダ T-10 CUBY 多摩テック教材エンジン | 今日もがんばる

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モンキー(Z50M,Z50ZK1)、クロスカブ、発電機(E40Ⅲ、E80、E100)、T10 cubyエンジン、汎用エンジン、無線、など脱力系な話題です。(^^ゞ

やっとPC復活。
日記も兼ねているので今までの事、書いていきますね。

現在に追いつくため書くのがやっとでコメント欄閉じちゃってます~。
すみません。

 

記事書き込みが精いっぱいで

皆さまのところへご挨拶が遅れてます。 ><

 

■2022年08月18日

昔、多摩テックがありました。

2009年に閉園しちゃいましたね。

もう13年経つのかぁ。

 

多摩テックはホンダが関連していて

エンジンを使った乗り物がありましたね。

 

そんな多摩テックには教材エンジンを

分解したり、組み立てたり、エンジンをかけたりする講座がありました。

 

実際のエンジンを使って仕組みを知るなんて、

今となっちゃマニアックなものですよね。

 

 

 

↓WiKiから抜粋。

 

>1964年に学校団体へ向けた実物のエンジンを分解して組み立て動かす

>「エンジン教室」の催しを始めた。

>「エンジン教室」はのちに鈴鹿サーキットでも開催され、

>工場である鈴鹿製作所の見学と組み合わせた修学旅行プログラムになった

 

 

はい。

 

その多摩テックで1960年代のエンジン教室で使われていた教材エンジンが↑の

ホンダ T-10 CUBYエンジンです。

 

このエンジンは商品化されずに販売もされませんでした。

アメリカホンダのディーラーに少しだけ流れていったものです。

 

1962年製。

なぜかホンダコレクションホールは1962年製だったのに

ホンダのホームページは1963年製にいつの間にか変わってた。

 

まぁ、1960年代の前半のものです。

 

 

 

そんなCUBYエンジンですが

定期的に分解してシリンダーにオイルを回しています。

 

 

この日は定期分解をすることにしていました。

 

 

 

 

 

 

フィラーキャップを確認。

 

もう60年も前のものですから

キャップにヒビが入っていて

本体を横にするとオイルが染み出てきちゃうんです。

 

 

今回はオイルも交換します。

 

 

 

 

 

 

全体を見て状態を確認。

 

錆なし、ワックスも効いたまま。

テカテカに光ってます。

 

 

このCUBYは未使用?????

っていうのかな?

教材エンジンだからエンジンをかけなくても

分解、組み立てをした段階で役割を使い始めてるから

使用開始なのかな?

 

とにかく未稼働エンジンです。 (^-^;

 

 

 

 

 

 

手に乗る、手乗りエンジンです。

 

排気量は19.7cc

 

とても小さいエンジンです。

ラジコンエンジンみたい?

現代の汎用エンジンの草刈り機エンジンより小さいです。

 

 

 

ぐるっと回して状態確認

 

 

 

 

 

 

では、ばらしていきます。

 

1960年代の多摩テックで行われていた

エンジン教室ではどこまで分解してたんだろう?

 

 

 

 

型取りしてレジンかなんかで再生したら

1/1模型が作れるかな?

プラモデルにしたりしてね。

エンジンはかけられないけど分解、組み立てができる

原寸大模型なんて魅力だなぁ。

 

 

 

 

CUBYはスカーレット(赤)とシルバーがあります。

ホンダコレクションホールに飾られているのは

スカーレットです。

 

こちらのシルバーにはすべての部品に番号がエンボスだったり

スタンプだったりで書かれています。

(スカーレットにはスタンプの番号がありません)

 

 

分解、組み立て図に番号が書かれていて

説明書と部品が一致するようになっています。

 

 

 

 

シリンダーにオイルを回すだけなら

マフラーは分解する必要はないのですが

固着防止で取り外してみます。

 

 

 

 

卵みたいに、パカっと割ると分解できますが

こんなんで消音できるの?

っと不思議になる構造です。

 

 

 

 

マフラーを留めているボルトです。

 

エキゾーストパイプの取り付けネジと共締めになってます。

 

 

 

 

 

これも取り外してきれいにしておきます。

 

 

 

 

 

 

エキゾーストパイプを外します。

 

 

 

 

 

 

 

指先の穴が排気バルブからの出口。

かなり小さいですよね。

 

 

 

 

 

たぶん、60年ぶりなんでしょうか?

排気バルブの取り付けネジが固着していて

ネジが舐めるか、ネジが緩むか、、、、、、、、、、、、

 

結構危険な賭けでした。

(もし壊れたら部品が出ない)

 

 

パキ!!!!!

っという音とともに緩みました。

 

固着防止でベルハンマーをネジ穴に散布しておきました。

 

たぶん、このエンジンは稼働させる事はないので

(もったいないけど稼働させずに保管します)

固着させない事が目的になります。

 

 

 

 

キルスイッチを取り外し

 

 

このキルスイッチは単純なしくみで

てっぺんのプラスチックを押し下げると

プラグの頭に金属の棒が接触。

 

ボディアースに2次側スパーク電力を逃がす感じ。

 

 

 

 

 

 

ハイテンションコードとプラグの接続では

プラグキャップなんてありません。

 

ハイテンションコードの先頭がCの形になっていて

プラグ先頭に差し込むだけ。

 

 

 

 

 

ヘッドについているネジ、ボルト類を全て取り外しました。

 

 

 

 

 

ヘッド取り外し。

 

このエンジンはサイドバルブ(SV)エンジンです。

昔の汎用エンジンはSVエンジンですね。

 

ハーレーもSVが多かったですね。

 

 

 

 

内部の状態もきれい。

 

 

 

 

 

 

ピストンの大きさは500円硬貨よりちょっと大きいぐらい。

 

 

 

 

 

ほんの一回りピストンの方が大きいですね。

 

 

 

 

 

 

シリンダーにオイルを着けておきました。

 

この先もエンジンをかける予定がないけど

クランクを回す事があるので、

シリンダー保護目的です。

 

 

 

 

 

 

ちなみに排気バルブは9mm

小指の爪より小さいです。

 

 

 

 

吸気バルブは1cm。

 

こんな小さい4ストロークエンジンが

1960年前半から動いていたってすごいですよね~。

 

 

 

 

 

 

シリンダーヘッド裏。

部品番号は30番。

 

 

 

 

 

 

 

雑な方法ですが、オイルを抜きます。

 

E80発電機、E40発電機、E100発電機と同じで

ドレインなんてありません。

オイルを入れるフィラーキャップを外して

CUBY本体を横にしてオイルを抜き取ります。

 

 

 

 

 

エンジンオイル、交換しておきました。

 

本来の容量は100ccです。

 

エンジンをかけないのでオイルを入れておくのが良いのか

入れずにおくのが良いのか分かりませんが

一応入れておく感じ。

 

ジョッキもジャバラも使わず直接投入

規定量超えて入ってるけど気にしない〜

(* ̄m ̄)

 

 

エンジンオイルを交換したあと、エンジン全体をグルグル回して

各部にオイルがいくようにしておきます。

 

 

 

 


 

今回の分解はここまで。

 

ここまでの分解は時間で6分ぐらいです。

 

元の組み立ても同じく6分ぐらい。

合計して12分。オイル交換で合計して20分ぐらい。

SVエンジンなので、ここまでの分解、組み立ては簡単です。

 

この先、バルブを外したり、クランクを割るところになると

ちょっとした技必要です。

特にバルブですがタペット調整にはゲタが必要なのですが

誰も持ってないんじゃないかなぁ。

(ホンダのSV教材、汎用エンジンのタペット調整にはゲタが必要です)

 

エンジン教室の年齢や経験年数でどこまで分解するか

コースが分かれてたのかな?

 

当時の教室ってどんな事をどこまでやっていたのか知りたいなぁ

(*'▽')