「骨をうずめる」という表現 | 本やりcafe

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「どこに骨をうずめようか?」

というテーマでの対話会を開催しました。

 

これまた難しいテーマです。

 

辞書的な意味合いは、

・その地で一生を終える

・あることに生涯を捧げる

と表現されます。

 

人生観、職業観、仕事観の現れでもあります。

 

 

それとは別に、

「どのお墓に入ろうかな・・・」

という現実的な話もあります。

 

これはどちらかというと

「死生観」かもしれません。

 

 

 

参加した方、それぞれの「観」を垣間見れて

「そうそう」と共感したり、

「なるほどー」と感嘆したり、

「私もー」と共感してもらえたり。

 

 

この「骨をうずめる」というテーマについて、

若い息子さん(大学生?)に聞いたという方の話が秀逸。

 

「骨をうずめるってもう死語だよ。

だって、やり遂げたいことが一つだけって不自然でしょ」

と。

 

 

一つのこと、一つの分野、一つの領域を

とことん突き詰めて、できるだけ極めて、やり遂げる。

人生を捧げるもしくは人生を賭けて、

没頭できることに出逢うことに憧れてしまう

私からしたら驚きの発言だけど、

なんとなく納得してしまうところもある。

 

令和世代の「観」を代表した表現だなと。

 

そして、毎度のことながら、

我々大人世代は、「昭和」なわけです。

 

「骨をうずめる」は昭和の「観」なのです。

 

また、

別の参加者は、

「役割を捨てていく」とも表現しました。

いろいろな役割、染み付いているやるべきこと、

背負っている責任を、降ろしていく。

その場にいること、その場にとどまることで

幸せを感じられるようになったので、

「骨をうずめる」とはここなのかも・・・と。

 

この”やり遂げる”とは違う。

とどまること。

これは境地だな。

 

などなど、

いろいろな視点と考えと「観」に触れられて、

難しいけど楽しい「おとなかいぎ」でした。

 

この「おとなかいぎ」では、

「〇〇さんの話を聞いて私が思ったのは・・・」

という言い方が頻繁に出てきます。

お互いに影響しあって言葉を紡いでいます。

 

皆さんの話を聞いて私なりの

「どこに骨をうずめようか」は、

「毎日、骨をうずめるように生きる」でした。

5年先、10年先、どうなっているか全くわからない

この社会、この自分の骨のうずめ方は、日々の行い。

 

「毎日骨をうずめる」