CゾーンとSゾーンとPゾーン。 | 本やりcafe

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6年ほど前に書いた記事ですが、

やっぱり子どもと関わる上でのポイントになります。

 

Cゾーン、Sゾーン、Pゾーン。

 

ただ、最近は、

そこまで個人につっこんでいくことが少なくなったような気もします。

個人への個人のアプローチが減っている。

私だけでなく、スタッフ全体的に。

場の力、時の流れに委ねている。

見守る、見守ってしまう。

場を作ることで一線を引いてしまう。

自分が楽しんでいる姿を見せる。

あるがままを受け止めるのみ。

 

もちろん、個人にアプローチして、

「その子を変えてやる」なんておこがましい考えがあるわけではないのですが、

ドライ過ぎるのかな。もっとウェットな関わりもいいかな。

ファシリテーター寄りなので、もう少しキャンプカウンセラー寄りもいいな。

と思う今日この頃です。

 

 

 

ここから

 

いつも参加してくれている子どももいます。

だから、

ついついその子のことを

「わかったように」なってしまっている状況があります。

「この子はこういう子だから」と

勝手に枠にはめてしまっている。

 

たしかに、

これまでの経験、共有してきた体験があるから

ある程度のイメージは人それぞれにあります。

 

だから、

こうすれば、あーなる。

あれをやれば、こーなる。

というイメージがあり、ストーリーが思い浮かびます。

そこに子どもとの安心安全な関係が築かれていくわけです。

 

が、

そのイメージ通りになる時もあれば、

想定外の状況に発展する時もあります。

想定外の場合、2つのパターンがあるように思います。

 

ひとつめは、

自分から今までの殻を破って、新しい自分を出せた時。

「たぶん、こんなことやらないだろうなぁ」

と思っていた子が

思い切ってやってしまう時など。

それは「マッチを貸して」を他の子ども伝える、

というような小さな出来事もあれば、

みんなを笑かすような「踊り」を踊ってしまうようなこともあります。

安心安全な関係があるからこそ、一歩を踏み出せる。

Cゾーン(コンフォートゾーン)があるから、

Sゾーン(ストレッチゾーン)に踏み出せる。

 

これは、

キャンプをやっていてとっても楽しくうれしい瞬間です。

成長する、育つ、といことを

間近で見て感じられる瞬間です。

 

 

もうひとつは、

自分の意思ではない形で、突如、自分を出してしまうパターン。

わかりやすく言えば、

キレる。とか、パニクる。というやつです。

それは、子ども同士で小競り合いの結果かもしれないし、

活動の難易度が高すぎた場合かもしれないし、

スタッフとのやりとりの中で起こることかもしれません。

CゾーンからPゾーン(パニックゾーン)へ

突入してしまった時。

実は、結構、このシーンは私のかかわりが発端で勃発することがよくあります。

こちらがSゾーンだと思ってやったことが

子どもにとってはPゾーンだった時。

いついつのあの子とか、

レインボーのあいつとか・・・。

もう「ごめんなさい」としか言えないのですが…。

 

Pゾーンに突入すると、

子どもは、最初、自分を守るために人を“攻め”ます。

その後、自分を“責め”始めます。

それから、普段から押し込めている感情、固く重い蓋をしている感情、

が一気に噴き出してきます。

そんな時、よく思います。

「まだまだこの子のことを知らなすぎる」と。

「知ったふりをしているだけかな」と。

 

で、

初心に帰り、よく観察します。

頭のてっぺんから足のつま先までよく見る。

手や肩や頭に触れてみる。

コップにお茶を入れて差し出してみる。

できるだけノンバーバルなコミュニケーションを

とろうと試みます。

落ち着くまでの時間は人それぞれ。

妙にすっきりした顔になる子もいれば、

憔悴した表情になる子もいます。

超ハイスピードで遊びモードに切り替える子もいます。

何事もなかったように遊び始める子もいます。

 

このような出来事があることで

その子のことをより深く知ることができるわけですが、

やっぱり、

PゾーンよりSゾーン。

そのためにも

Cゾーンを作っていくこと。

 

そして、

常に変化し続けている

子どもの“今”を見極めること。