天外伺朗さんの新著
『融和力 混沌のなかでしっかり坐る』
をキリフリ自然学校での活動・文化・世界観に照らし合わせて
まとめてみました。
超訳その2のキーワードは、
「フロー」です。
・p88
チクセントミハイという心理学者の「フロー理論」によれば、
人は自らの内側からこみあげてくる「ワクワク感」に
基づいて行動するときに「フロー」に入ります。
逆に、上からの指示命令やお金、地位、名誉を
目当てに行動していると「フロー」には入れないのです。
★やること、やっていることにしか目を向けないと
「指示命令」が多くなってしまう。
どんなことでも、「ワクワク感」があるかどうかが鍵。
その先に「フロー」の可能性があるかどうかに着目してみる。
・p91
じつは、「褒めてほしい」というのも「外発的動機」なのです。
子どもを褒めて育てると、
「褒めてほしい」という「外発的動機」が膨れ上がり、
結局「フロー」には入れない人になってしまうのです。
ー中略ー
褒めることが絶対的に悪いということではなく、
「フロー」を中心に据えた教育とは相性が悪いだけです。
★「褒める」という行為そのものは
関係性の中でごく自然に出てくるものであればOKでしょ。
これを何かの手段として「褒める」を使おうとすると
コントロール願望が生まれちゃう。
ただし、よくいる「かまってちゃん」は
「褒めて欲しい欲求」がめちゃくちゃ強い。
=認めてほしい。
=そのための行為行動。
だから、「ワクワク感 < 褒めて欲しい」になっている。
フローに入る前の段階?。
「〇〇してくれてありがとう」作戦か、
「さすが!」のひとことを添える作戦。
・p93
子どもがみんな「正常化(フロー状態に入る)」を達成すると、
先生は不要になる。
集団としての秩序が保たれ、他の子どもの邪魔をすることなく、
深い共感、愛情、好意を保って相互援助に満たされた、
連帯意識による社会が、自然発生的に成立する。
指示・命令により、この状態を作るのはまったく不可能。
★同時多発的かつ予定不調和的に遊びが進行していると、
どこかのタイミングでみんながクロスすることがあり、
一瞬だけど、こういう社会が訪れる。
そういう時は大抵、子どももだけど大人も本気で遊んでいる時。
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