眼科受診の結果= OUT | 救急医の戯言

救急医の戯言

元呼吸器内科医であった救命医が、患者として2回手術を受けたこと、最近の医療について思うことを思いつくまま書いてみました。

 加齢黄斑変性は3,4,5月の眼球内への抗VEGF抗体注射ですごく良くなったため、6月は休薬となり7月はじめにOCT(網膜の断層画像検査)を含めた諸検査を受けた。

 視力検査としての視力は落ちていない。

 気にしていたのは、悪い方の右目だけがなんとなく老眼が進んだ様な感じなのだ。裸眼だと遠くの大きな文字は読めるが、近くのものはほぼボケている。線の歪みはない。

 眼科の先生は鋭かった。「右目が見えにくいんじゃないですか?」と。

 「一番悪いときに比べれば、老眼鏡をしていれば困ることはないですが、右は少しボケますかね」と答えた。

 で、OCT画像を見せてくれたが、黄斑部の網膜が少しだけ浮き上がっているのだ。それで、老眼が進んだように思えたのか。納得。

 どうやら、また新生血管が増殖を始め、網膜の裏が浮腫んだのだ。

 また、眼球内注射を受ける事となった。

 1ヶ月休薬すると少し悪くなるのだ。あれまあ。

 術前の点眼薬を処方していただき、1週間後に治療の予定。これがまた高価なのだ。

が、金の問題ではないので。

 同僚医師は、眼球に針を刺すなんてそんな怖いこと考えられない、と言う。

 「見えなくなることを想像したら、目の玉に針をさすことぐらい怖くもなんともないですわ」と答えた。この感覚は、当事者にならないとわからないだろう。