奥会津ツアー『飯谷山』報告 | 登山ガイド「らっせるまん」のブログ

登山ガイド「らっせるまん」のブログ

登山ガイドツアーのお知らせや山行報告、
花や木々や動物たち、
山村暮らしでの楽しい発見(?)
などについてご紹介いたします。

「こんなツアーあったっけ?」と思われたかもしれませんが、

予定していた酒田市の「やまがた百名山ツアー」の前日に

予報を見て急遽変更したツアーです。

11月27日「飯谷山・783m」と「三坂山・832m」のダブルヘッダー。

下見もおろか、名前も初めて知る急ごしらえのツアーですが、

果たしてどうなることでしょうか…。

 

飯盛山編

向かってみると奥会津の低山は既に雪が積もっていた。

「ちょっとなめていたかも…。」

 

登山口の看板も横たわっていてさらに不安が。。

 

時計回りの周回コースまずは林道歩き。

 

天気はまずまず。

明神ヶ岳(1074m)方面を眺める

 

「清水頭ノ滝」

水量があれば迫力があるようです。

 

少し展望が開けてきました。

 

ウダイカンバ

 

積雪量が増えてきました。

 

ハウチワカエデの落葉

 

イカリソウの黄葉

 

高度が上がり、

只見川や柳津町の街並み、奥の山々まで見えてきました。

 

奇麗なブナ林

 

最後の急坂、もう少しですよ。

 

 

そして登頂です。

 

飯谷山の西側は急な崖になっています。

ここは江戸時代の大地震で崩壊した跡とのこと。

その時、下の集落が埋まって98名の方が亡くなったそうである。

その時できた堰止湖白沼が見られ、村の往時が偲ばれます。

後から来たベテランの叔父様方から教わり、驚きました。

 

さて、別コースで下山します。

 

滑りやすいので注意です。

 

熊棚は結構ありました。

上から落ちてきた栗の枝。

熊に折られた枝は葉が残っているので分かります。

 

黄色く見えるのはキハダの幹。

漢方ではオオバクと呼ばれて

胃薬として重宝されています。

 

枝が横に伸びているちょっと珍しいブナの樹形

 

クジャクシダのパッチワークの紅葉

 

飯谷神社奥ノ院

 

飯谷山神社御神田跡

 

3時間ほどで無事下山。

終わってみれば、登山道はきれいに整備され、

展望もよくブナ林も奇麗、

かつ信仰と歴史のあるすばらしい山でした。

 

さて、三坂山へと移動します。