欲って、欲望って、、なに?
確かに生きていくうえで欲求を満たしていくことは必要。
食べていくことや安全な地や居場所は必要。
でも度が過ぎると、、人と人との争いや憎しみの火種となる。
たとえば経済面や金銭面のトラブルから、泥棒、強奪、いきすぎれば殺人につながったりする。
恋愛面のトラブルから、浮気、不倫、エスカレートしていけばそれぞれの家庭も崩壊し、罪もない家族が人生を狂わされたりする。
たくさんのストーリーや映画でもそれを物語っている。
たとえば今年より10年ぶりに最新作として上映された『デスノート LIGHT up the NEW world』のように。
名前を書かれた人間が死ぬデスノートが地上に6冊おとされ、、
それぞれの所有者が自分たちの欲や自分勝手な正義のもとに理不尽に人々を殺していく。
原作の主人公、夜神月のように元がどんなに善人であったとしても、デスノートを使い始めエスカレートしていった人間は、、
保身と自己正当化のもとに狂気と共に殺戮を繰り返していった。
彼の死に方からしても、人の不幸の根源は、、
自身の欲に負けた言い訳や正当化から始まるものだと思った。
それでも唯一、、
世界的名探偵であるLも二代目Lも、、
いっときだけノートの所有者になったとしても、決して悪用しなかった。
彼らの頭脳なら、やろうと思えばいくらでも周りの人間を騙くらかし利用し悪用できるとしても、、それをしなかった。
彼らは繕ったり言い訳なんかしない、正義なんか語らない。
周りからどんなに誤解されようとも。
ただ目の前の命を、救える命を諦めない。
そのために考え、行動し、洞察し、戦い続けていた。
そして最後は、誇りを持って死んでいった。
Lはいっていた、、
たとえ悪と戦うことになっても、悪のやり方で悪を倒してはいけません…って。
その意味の深さが、今なら少しだけわかるような気がする。
自身の欲に負け人を傷つける悪と、同じ行いで仕打ちをしたところで、、
自身の欲に負けた悪と大して何ら変わりはしない。
それどころか、そんなことみんながみんな繰り返していては、人はみんな自分自身に勝てない弱い生き物になりさがる。
人は自分の慾望を、自分自身をコントロールでき、生き物の命を守ることができ、育み合うことができ、、
今よりもっと素敵な世界を創っていける生き物、、そう信じてる。
そのことを改めて学ばせてくださいましたこのストーリーの脚本家の真野勝成さん、原作者の大場つぐみさん、小畑健さん、ありがとうございます(^^)