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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

一気に暑くなりましたね。

 

今日も音声言語について・・・

 

外資系企業で働く友人と話をしていて・・・

 

コミュニケーションは英語でするの?

 

日本語でしたり、英語を使ったり・・・とのこと。

 

でも、日本語が通じない人もいるとか。

 

この「通じない」・・・がなかなか奥が深い( ̄□ ̄;)

 

別に日本語が本人の第一言語であっても「通じない」そう。

 

第一言語かどうかは関係なくて、それが第二言語であっても通じる人には通じるし、通じない人には通じない・・・

 

これ、良くわかる!

 

理解しようと思って、相手の話を聴く習慣を持っている人と、そもそもそんな習慣を持っていない人がいると思う。

 

以前、子どもたちに勉強を教える仕事をしていた時に、『わかった』という言葉をすぐに言う子と、じっくりと考えて本当に「わかった」ときに「わかった」という子がいたなあ。

 

それと同じかも。

 

人の話を聴いて「わかった気になって」会話を進行してしjまうと、相手からすれば「わかってない」ということになりかねない。

 

難しいですね・・・Y(>_<、)Y

6月ももう終わりますね!

今年の後半に向けて、いろいろと考えたりしています。

 

さて、突然ですが、私はもともと日本語教師なんです。

 

「日本語教師」と聞くと、皆さん「外国の人に日本語教えるの?」と聞いてくださいます。

 

そう、日本語を母語としない方に向けて日本語を教えていたんです。

大学も、大学院も「日本語教育」について学んできました。

 

ところが、最近「国語」がものすごく気になります。

 

外国語として日本語を学んだわけではない方の日本語が・・・です。

 

日本の学校では、普通時間割にあるのは、「国語」であって、「日本語」ではないですよね。

だから、「日本語教育」で教えることは教えない部分も多いです。

まあ、もともと母語なんだから、自然と覚えるでしょ・・・ということなのでしょう。

 

でも今、日本語を母語として使っている人に対しての日本語教育が必要ではないかと強く感じるんです。

 

いろいろな研究をみたり、大学の学部だったり学科だったりを見ても「国語学」と「日本語学」をあると、これは、国語の学問であって、日本語学のほうは第二言語として日本語を教える・・・というようなことがほとんどですね。

 

私は、アメリカとオーストラリアで教育を受けたことがありますが、学校の授業は、「English」だけでした。

移民が多いなどそれぞれの国の事情もあるでしょうが、「国語」だけでは足りないような気がしてなりません。

 

でないと、今の日本語がどんどん変化しすぎてしまうように思います。

 

外国の方に「日本語」を教えていても、その「日本語」を実際に母語として使っている人たちが使うものと違ってしまう日も来るのではないでしょうか。 *すでに若干ありますが・・・

 

今日は「聴くこと」について・・・

人は音を聞いています。話を聞いています。

当たり前のように・・・聞いていますよね。

 

でも、聴いているでしょうか。

最近は話を聴けなくなってきているように思います。

 

読むことは、文字を見ようと目でその文字を追いかけますよね。

書くことは、何か筆記用具を持って書こうとしますよね。

話すことだって、最低限口を動かしたり・・・

 

でも聴くには、別に何をしなくても・・・意識だけで「聞く」ことから「聴く」ことに変化させるんですよね。

 

音声で聴いたものを理解できなくなっている傾向になるなあとつくづく思います。

 

あるコーヒーショップで

 

A「Sサイズのホットのカフェラテをください。」

店員「はい、もう一度・・・」

A「Sサイズのホットのカフェラテをお願いします」

店員「はい、Sサイズのカフェラテ。ホットとアイスがありますがどういたしますか」

A「え、・・・ホットで」

*そばにいたベテランらしき店員さんがあわてて「すみません」と言ってましたけど。

 

一度に聴く情報量が多かったのかもしれませんが、なかなか難しいなあと思ってしまいました。

 

よく、「人の話を聴いていない」と言いますが、実は聴いているけれど「理解できていない」んじゃないかなと。

 

音声だけで理解するトレーニングが必要ですよね!