ご準備していただきたい? | やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

新年度になり、新社会人のフレッシュな様子に自分の過去を思い出す方もいる時期でしょうか。

 

社会人なって、いろいろな方に挨拶をしたり、電話をとったり・・・相手に丁寧に言おうと思うとやたら敬語を使いすぎてしまうことも(*^_^*)

 

やはり難しいのは敬語・・・

 

でも実際には若手の新入社員の場合にはかちこちの敬語でなく、最低限の敬語で対応してもらったほうがなんだか親しみが湧くなあと思います。

 

「よろしくお願い申し上げます」もいいけれど、「よろしくお願いいたします」のほうが「はい、承知しましたよ」と受けられる気がする。

 

もちろん、相手や業界にもよるでしょうけれど、何でも丁寧ならいいということでもないですよね。

 

そして、「ご準備していただきたい」

 

「ご~する」は謙譲語、自分がする動作について言う敬語なんですよね。

準備するのは相手だから「ご準備して・・・」は、よろしくない。

 

たぶん「ご準備いただきたい」「準備していただきたい」というのと混同してしまっているんだと思うのです。

 

でも、多く耳にするようになるとそれが当たり前になってくるのが言葉の使い方ですよね。

 

今、外国の方に日本語の使い方を教えている先生方は、本当に大変だと思います。

私も、以前は日本語教師をしていましたが、その際にも多少そういうのはありましたが、今ほどではなかったです。

 

正しい日本語・・・とは、どうなっていくのでしょうか。