子供の頃おやつをちょうだいと母に言ったら、果物でも食べたら?と返されて大いに憤慨した記憶がある。
成長期の夕飯に湯豆腐やおでんを出され、ごはんの進まないおかずに泣きそうなほど落胆した記憶がある。
それが今はどうだろう。
海外の砂糖だらけのお菓子より、くどすぎない甘さのフルーツはよっぽど好ましい。
なめらかな絹ごしや出汁の染み込んだ大根は、いっそ米ナシでも十分に満ち足りる。

◎しらすピーマン炒め煮
◎豚たまごトマト中華炒め
◎アジ洋風なめろう
ちびちび呑んでつまんで、最後にお茶漬け。
何だかしみじみ幸せ。

お向かいさんの庭になっていた柿と、叔父が送ってくれた柿。
ようやく美味しさがわかってきた気がする。
それぞれ魅力的。
箸を持つ手が止まらなかった、若き自分を懐かしみつつ…
加齢がもたらしてくれた喜びを噛みしめる、今日この頃。