本の備忘録 24 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

年齢を重ねるにつれ、ラクに生きるための処世術は身に付いてきた。
それでも時々、子供のような無邪気さで、後先考えずに喋ってしまいたい衝動にかられる。

お義母さんはどうしてそんなに料理のレパートリーが少ないの?
ある程度調味料は揃っているはずなのに、どうして毎回ほとんど同じ仕上がりになるの?
代わりばえしないメニューでごめんねとお裾分けしてくれるけど、それならどうして新しいレシピを覚えないの?

悪気なく聞いてしまいたい。
だけど"同居する嫁"の私が邪魔をして、グッと言葉を飲み込み、サラリーマン時代に習得した気持ちゼロの笑顔でその場を収めてしまう。

以前つきのわさんが、20代の頃は家飯がイヤでほとんど外食で済ませていたと話していた。
そんなバカなと聞き流していたけど、今ならその気持ちが理解できる。
決して不味くはないが美味しくもない。

有り難がってるフリして受け取り、リメイク。
なかなかに面倒な作業だと思っていたけど、似たようなモノでも、ローテーションが組まれている内はまだ良かったのだと気づく。
厄介な案件が出てきた。
先週、何と2回も麻婆が登場したのだ。
具材はナスと豆腐で違っていたものの、味付けは全く同じ。

これは分かった上での行動なのか、それとも無意識の行動なのか。
老化のせいで献立を考えてるのが億劫になったというのならセーフ。
そうじゃないとすれば、アルツハイマーの可能性が否定できない。
若干ドキドキする場面は、今年に入ってから何度もあったし…
どうにも判別がつかずモヤモヤが止まらない。

飲まずにいられない、やってられない。
今日のお供は、富山の白えび。
優しい甘さが沁みる、癒される。
束の間の現実逃避。



本の備忘録
図書館業務がまた少し再開。本を直接手に取れるようになったが、滞在は30分を目安に!の館内アナウンスが気になって集中できない。いつもは1時間はかかるところを慌てて選ぶ。期待以上だった作品と期待ほどではなかった作品と半々。この体制はしばらく続くだろう。短期決戦に慣れるまでには、もうちょいかかりそう。
56 河合二湖/海岸文庫ちどり通信
57 梶尾真治/杏奈は春待岬に
58 桂望実/僕は金になる