ブックリスト29 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

図らずも、小学生・中学生・高校生が主人公の物語を選び、その順番通りに読んだ今回のブックリスト。


未成年の行動範囲はごくごく狭くて、周りをとりまく世界もごくごく小さい。
最も多くの時間を過ごすのが家族。
次点が友達で、習い事や塾・バイト関係と続くのが一般的ではないだろうか。

お母さんと話すのが何より幸せとか、気が合うのはお習字仲間のみって話じゃなければ、学生時代の自分を形成してくれるのは友達。
授業・給食・部活・遠足・運動会・修学旅行・文化祭etc.
普段の生活に加えて、行事もたくさんある。
あたしにはどう過ごしたかよりも、誰と過ごしたかが記憶に残っている。

イケてるグループに所属していたからといって楽しいわけではない。
大勢でワイワイしたから盛り上がったというわけでもない。
友達なんてモノは、たくさんいたところで意味はない。
あたしにとって大切なのは、量より質。
本当に懐かしく感じるのは、居心地の良い誰かと一緒だった思い出。

好き嫌いの激しい性格だから、近くにいたい・いて欲しい人と出逢える可能性は極端に低い。
そのチャンスに恵まれたら、とことん愛情を示し、愛してもらえるよう努力する。
気持ちが通じれば、深い友情が育まれる。
いつの時代も同類の厄介者に巡り会えたおかげで、ずっと愉快に暮らしてこられた。




姪っ子や知り合いの子供達が、人間関係に煩わされる、いわゆる"お年頃"になってきた。
仲間外れにされただの、グループに馴染めないだの、クラスのリーダー格が偉そうだの…
ねぇねぇ聞いてよ、ねぇねぇどう思う?と話題は尽きない。

あたしは、イヤになったら群から外れて単独行動をしていた。
孤独も悪くないんだけど、これってアドバイスとして正解なのかしら?
だけどこれ以上は何も言えないよなぁ。

だって40歳になった今、あたしがしっかり友達と呼べるのはひとりだけだもの。