9月11日、曇り | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

このところ毎年のように旅行している北海道。
我々夫婦に幸せな時間をくれる、とても大切な場所のひとつです。

心洗われる雄大な景色があります。
丁寧に育てられた作物があります。
自然と共存する知恵と工夫があります。
強くて優しい人々がいます。
毎年毎年、好きの気持ちが強くなります。
2015年に2人で初めて訪れて以来、その魅力に惹き付けられ続けています。

そんな北の大地が地震に見舞われました。
これまでの旅で出会った顔が次々と浮かび、不安と心配で胸がぎゅっとなりました。
報道番組を見る度に、刻々と明確になる被災の様子。
大変な状況の中でも、笑顔で協力し合う人々が印象的でした。
隣人を気遣う姿には本当に頭が下がります。
東日本大震災の時にも感じたことですが、厳しい気候の中で暮らしている人達には、静かでとても深い優しさがあります。
しばし、我が身を省みます。

不便な生活をしている人がたくさんいるのに、何もできない自分が歯痒いです。
だけど優先権事項がはっきりしない今、あたしの勝手な思い込みで動き出すと、かえって迷惑になりかねません。
もう少しの間はただ見守って、現場のリアルな声が聞けたらと考えています。

募金やボランティアにはできるだけ協力したいけれど、長期的な継続には難しい面もあります。
一体何ができるだろうと、夫婦で話し合いました。
悲しくて悔しいけれど、私達には本当に些細なことしかできません。
それでも、もしどこかで誰かの役に立てたらと願います。

東北・北海道産の商品を買う。
小さな小さなことですが、これからもずっと続けていきたいです。
応援したい気持ちはもちろんですが、何より美味しいモノ・素敵なモノがたくさんありますから。
むしろ、気が付けば手にしているという感覚です。


耳を疑いたくなるような事件も多い昨今。
それでも大きな困難に付き合うために、手と手を取り合える人がいる。
日本もまだまだ捨てたもんじゃない。