7月25日、晴れ時々曇り | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

長く付き合うと、そこにいるのが当たり前になってしまう。
いなくなるなんて考えもしない。
当たり前だから、改めて感謝するようなこともない。
失うと分かって初めて、どれだけ大切だったのかを知る。

この世に存在するモノには全て寿命がある。
別れを決定的にするのは主に老化。
悔しいけれど、これだけは誰にも止められない。

ドラえもんの声優陣がリニューアルされた時のパニックは記憶に新しい。
メインキャストの年齢一覧を見て、ビックリすると共に世代交代に納得。
仕方ないとは理解しつつも、いまだに新しいバージョンには馴染めない。

カールが販売終了を知った時もあたふたした。
大して食べていたわけでもないのに、すごく寂しい気持ちになった。
カールおじさんともさよならしなきゃいけないなんて、余計悲しかった。

書籍の世界も例外ではない。
ゴルゴ13やこち亀が終わりを迎えるなんて、誰が想像しただろうか。
十津川警部や浅見光彦だって、永遠に歳も取らずに活躍すると思っていた。

丸かじりシリーズ。
これもまた、いつまでも一緒にいてくれると信じていた。
週刊誌に連載されているエッセイは、一定期間経てば(1冊分がまとまれば)自動的に新刊が出るものだと思っていた。
それが、突然のニュースに愕然。
東海林さんの手術・入院・療養…

2013年の悪夢が甦る。
新宿赤マントシリーズの終焉。
あまりのショックに、しばらく立ち直ることができなかった。
文春が大嫌いになった。
ま、連載中にリアルタイムで読んだことも、週刊誌を買ったことも1度もなかったんだけど…

あたしは再び、あの時のような虚無感を味わうことになるのか。
ひたすら復帰を願う日々。
果たして、神はあたしを見捨てなかった。
ウェルカムバック、東海林さん!
病気のことまでもをネタにする、しっかりさとちゃっかりさ。
転んでもタダでは起き上がらないタフさ。
ありがとう、現代医療。

この再会はしみじみ嬉しかった。
じっくり、この喜びを噛みしめよう。

悲しいけれど、いつかは別れの時がやってくるのだから。