6月17日、曇り | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

いつの間にか、ワールドカップが開幕。
こんなに興味を持てないのは生まれて初めて。
かつては代表サポーターとして、相当数の試合を応援していたのに。
チケットを1枚も持たずして、ドイツまで追いかけて行ったのに。

2006年大会後、すっかり熱を失ってしまった。
時にはスタジアムまで駆け付けたり、かつての仲間とスポーツバーで観戦したりしていたけど。
以前のような高揚感は戻らず、いつの間にか義理で顔を出すだけになっていた。

どうしてだったんだろう。
あたしの生活が変わったから?
結婚して、夜までフラフラしてるわけにいかなくなったから?
いや、違うな。
うちの場合はつきのわさんもサッカー大好きだから、その気になれば一緒に出かけることはできたはず。
でも、そうはしなかった。

何が変わってしまったんだろう?
それは多分、選手から感じられる熱。
あたしが夢中になっていた頃には、暑苦しいほど熱い男が何人もいたものだった。
それがだんだんと、少しずつ終息。
感情任せに戦うような時代ではなくなったらしい。

常に結果を求められる。
勝てるチームを作るためには、気持ちでどうのとか言ってる場合じゃない。
確かな戦術・技術・人間が必要なんだろう。
よく分かるし、仕方ないと思う。

だけど、それでは物足りない!
フィジカルだのデータだのと言われると、おばさんの心は冷めてしまう。
どんなジャンルでも、スポーツにはどうしても人間臭さが欲しくなる。
苦労・努力・挫折・家族愛…
そんなモノが見え隠れすると、ついつい応援したくなるのが人情。
運動部は水を飲ませてもらえなかった。
とにかく限界まで体を動かせと言われた。
先生・コーチ・先輩の言うことは絶対だった。
これが昭和のスポーツ学。
今では考えられない。
せっかくの逸材も、こんなことをさせられたら短命で終わってしまう。
世界的に永く活躍できる選手を育てることが大事。
分かってる、分かってますとも!

でも、どうしても、昔のバカみたいなスポ根が見たいんだ!!

各界のお偉いさん。
もっと観客動員数を増やしたいなら、ただちに熱々の選手をプッシュすべきです。
時間とお金に余裕の出てきた、昭和のド根性世代が喰いついてきますよ。