そっと見守りながらも、気にかけていることは示してほしい。
もし風邪をひいてしまったら、良きタイミングで食事と水分を補給し、時々「大丈夫?」と声をかけてほしい。
結婚して10年。
イライラと戦いながら、じっくりゆっくり教育。
ようやくつきのわさんが、あたしの望むことを察してくれるようになった。
一番近くにいる夫でさえ、これだけの時間がかかる。
けれど、中にはちっとも歩み寄ってくれない人もいる。
医者。
通常の診察で判断をくだすのに、能力の高い低いはそこまで関係ないように思う。
最低限の知識と経験があれば、それなりの診断ができると思う。
ならば、彼らの評価はどこで別れるのか。
答えは簡単。
患者の気持ちを理解しているかどうか。
こちらに目を向けてくれ(ているように見せ)、しっかり考えてくれ(ているように見せ)、的確なアドバイスをくれる。
短いやり取りの中でどんなタイプかを見抜き、どんな言葉をかけるべきかを見極める。
優しくされれば安心する人は多いだろうし、中には叱られたい人もいるかもしれない。
大事な金と時間をかけているのだ。
それに見合う対価がほしい。
あたしの求めることは、そんなに難しいことだろうか。
あたしの言っていることは、単なるワガママだろうか。
例え"先生"と呼ばれるような人種であろうと、相手のニーズを考えて働くのは社会人として当然だと思うのだ。
うるさいくらいでも、放っておかれるよりマシ。
とにかく、人の話をちゃんと聞け。
風邪とも花粉症ともつかない、揺らぎの季節。
本当ならば病院に行くべきなんだろう。
だけど意地でも行かない!
その決意は揺らがない!!
あたしにとっての医者は、病気を治してくれる人ではない。
気持ちが病を引っ張りそうな時の抑止力だ。
