「自分へのご褒美」
例えばあたしが大企業の社長で、とんでもない契約を取った
それなら良いでしょう。
あるいはあたしがひょんなことから、もの凄い新薬を発見した
これも大いに良いでしょう。
ところが実際にあたしのしてる事と言ったらどうです?
今週は残業が多かったとか、副業のプロジェクトがまとまったとか、大掃除を頑張ったとか。
せいぜいそんなもんです。
それなのに、何かと理由をつけては"自分へのご褒美"とあらゆるモノを買っているのです。
20代の若い頃は、服・バッグ・アクセサリーや美容モノ等々…欲しいものはいくらでもありました。
結婚して生活が落ち着いてきて、気力・体力も少しずつ下降してきました。
そしてアラフォーの今、あたしに残されたのは食欲のみ。
そう、あたしのご褒美は全て食べるものになっているのです。
年齢を重ねると食が細くなるなんて、誰が言ったんでしょう。
ファッションもメイクもすっかり興味がなくなっているのに、美味しい物への関心は右肩上がり。
いつの間にか旨いモノ感知センサーが敏感になり、何だか妙に心を動かされる瞬間があるのです。

久世福商店のころころおかき・いか、¥550(税抜)
全国の逸品が集まるこの店。
夕飯までの時間潰しにウロウロしていただけだったのに、あたしにはピンときました。
予感的中。
北菓楼の開拓おかきのように、煎餅自体にしっかりフレーバーがついているわけではなかったのですが、素材の良さと丁寧な調理法がしみじみ味わえます。
夫婦で競うように、ノンストップで食べきりました。
ちなみに今回のご褒美名義は、「連休中にやってきた義父母の親戚への応対を見事こなしたから」。
どうです、このゆるさ?
ちょっと何かしたら、すぐに何か食べようとするんですもの。
そりゃ、お腹周りもどんどんゆるくなるハズですよ。