若い頃、図々しく話しかけてくるオバチャンが大嫌いで、絶対あんな風にだけはなるまい!と思っていました。
ところが実際には、レジ袋が開けられない(手がカサカサ)からと、隣にいる青年に頼んでやってもらう始末。
20代の頃、ファッションに鈍感な人が信じられなくて、絶対あたしはオシャレに手を抜かない!と思っていました。
ところが実際には、休日は堂々ノーメイク&下手するとノーブラで、なかなかの繁華街にまで出かけてしまう始末。
小さい頃、椎茸とセロリが大嫌いで、こんなクセの強い物大きくなっても絶対食べない!と思っていました。
ところが実際には、今やどちらも自他共に認める、あたしの大好物のひとつとなっています。
年齢や経験によって、指針となる"絶対"の基準は変わってきてしまうもの。
特に食べ物の好みなんていうのは、丸っきりあてになりません。
椎茸・セロリに限らず、かつては豆類や春の野草なんかも苦手でした。
今では、お豆さん達はご飯やカレーのお供に欠かせない存在だし、たらの芽やフキなんかはシーズン物としてマストになっています。
そして何と言ってもチーズ。
好き嫌いのビフォーアフターの差がとてつもなく大きい。
小さなカケラすら避けていたのに、今や人の分まで欲しがるレベル。
人間、変われば変わるもんです。

チェスココレクションのラクレット、100g・¥870(税抜)
お店のような立派な機械は持ち合わせていないので、茹でたジャガイモをたっぷりチーズで覆って、オーブントースターで焼いちゃいます。
ふつふつ・じゅくじゅくしてきたら、ブラックペッパーをどっさりかけて…
熱々をハフハフいだきます。
たまりません。
ずっと変わらないことが"絶対"だとするならば、当てはまるモノがあるかもしれない。
あたし、おかず面した甘いヤツらが幼少期から気にくわないんです。
さつまいもの天ぷらとか、カボチャの煮付けとか。
もう、かれこれ30年以上。
だって、白飯が進まないんですもの。
つまり、コレがあたしの"絶対"…
こんなに弱くてくだらない"絶対"、聞いたことあります?