
テクノロジーに溢れる21世紀。
生活や文化も、昔より格段に発展しているものと思い込んでいました。
知ってました?
今から400年前、人々の在り方は現代よりもよっぽど栄えていたって。
渋谷区の取り組みで話題になった、同性パートナーシップ条例。
ようやく日本もここまできたかと、焦れったいやら嬉しいやら。
ところが江戸の街では、そんなの当たり前の風景だったんですって。
天女湯 おれん 春色恋ぐるい
諸田玲子
おれんシリーズ第3弾。
美人女将・おれんが営む銭湯を舞台に、繰り広げられるドタバタ劇。
涙あり、恋あり、ケンカあり…
人情話がいっぱい。
一筋縄ではいかない登場人物がズラ~リ。
脛に傷を持つ者が、吸い寄せられるように集まってくる。
その人間味が面白くて、悲しくて、愛しい。
どんなに貧しくても、気持ちだけは負けない。
どんなに辛くても、希望を捨てずに生きる。
肌寄せ合って、心豊かに暮らす。
職場の人間関係のゴタゴタを思うと…
江戸っ子の、なんと粋なこと!
多すぎる情報もモノもスッキリさせて、さっぱり生きたいものです。
人恋しいのに煩わしい。
春から初夏に変わる気候のように、目まぐるしく気持ち移ろうちゃんこーまいなのでありました。