3月のライオン、ついに完結、です。終わっちゃいました。
最終話は桐山君が高校2年になった新学期の話と、短編読み切りの「ファイター」で幕閉じ。
両方とも、最後はホッとできる、良い話です。でも、新学期の話も良いけど、やっぱり見どころは「ファイター」ですかね。エンディングのテーマソングにもなった位、この物語が何を目的としているのかをはっきり示している神回!です。
小さいころから友達もいない、孤立した桐山君がやっと掴んだ「きっぷ」は将棋の対戦者カード。このカードを持つことで、自分の前に必ず誰かが座ってくれる。優しい人、悪態をつく人、目の前に座る人の性格はそれぞれ異なるけど、兎に角みんな、座ってくれる。そして将棋を指してくれる。この切符を手放したら、もう自分には居場所も座る場所もない。だから絶対に、この切符は手放せない、という、思い込みの激しい桐山君ですが、そこで最後に登場するのがやっぱりアイツ、二階堂!
要所要所でオイシイところをかっさらっていきます、この御仁。桐山君が、自分の居場所を求め続けた孤独の過去を思い出しているとき、そんなのにお構いなく「桐山、早く座れ」と、急くように自分の隣のざぶとんをバンバンと叩く二階堂君。結構このシーン大好きです。
3月のライオンには多くの棋士が登場しますが、そのどれも実在の棋士には寄せず、架空のキャラクターとして作られているそうです。が、裏設定では二階堂君だけは別。若手棋士として多くの期待を集めながら29歳で病によりこの世を去った村山聖棋士とのこと。病弱なところもぽっちゃりな体格も全て似せているようです。
昔、「月下の棋士」という、こちらはもうめちゃくちゃ硬派な将棋漫画(漫画というより劇画)があって、そこでも村山聖棋士をベースとしたキャラクターは登場していました。そこでもやはり、病弱な面が前面に出ていて見ているこっちがハラハラしてくるのですが、3月のライオンでは、安心して読むことができます。
なぜなら、作者さんが言うに、「二階堂君は、村山聖棋士がもし生きて元気に将棋をしていたらどうだっただろうか?」を体現したキャラクターなんだそう。なので、確かに二階堂君、病弱だし不死の病にかかっているようだけど、楽しそうに桐山君に絡んできて、そのスタンスは今後も変わらないでしょう。花岡さん、しっかり縁の下の支え役、お願いしましたぞっw
で、最終話に二階堂君が名場面をもっていったのはヨシとして、一応最終話らしく最後は沢山の棋士の顔が出てきます。(いや正確には原作の「ファイター」でもそのシーンがあるので、最終話だからそういう場面を足したわけではないですが)しかしまあ、そこに出てくる棋士達。ちょい待てアニメじゃまだ出てないのも一杯いるよねwハッチも山崎順慶も、後藤だってほとんど出てないし宗谷名人だって、まあ出ているといえば出てるけど、まだ新人戦前だから桐山君とも絡んでないし。桐山君に歩み寄ってニッコリ笑うなんてまだ想像できないよね。などと思いながら、最終話の余韻を浸ったり。
最終話のエンディングは、やっぱり「ファイター」そして最終話オリジナルの映像。ここはやっぱりシャフトです。この会社、サービス精神旺盛すぎっ。アニメのオープニングやエンディングって、全話通じて同じ動画が普通なのに、以前の「物語」シリーズなんか登場する女の子のキャラクター別に主題歌作って動画まで変えてた。だから、2,3話で曲が違ったりするw
しかも、曲のテンポもキャラクターごとに全然違うから、作画も大変だっただろうなと思います。
最終話はなんだかんだで美人三姉妹は一度も出てこない。しかも、2クール目のエンディングはやっぱり三姉妹抜きなので、最後の最後位は出しておかないと、という思いもあったんかもしれませんね。で、エンディング終わったらやっぱりキター!10月から続編公開決定!そりゃそうだよ、ここで終わったら「ライオン」じゃない。今までも名場面一杯あったけど、やっぱり新人戦とか柳原棋匠の防衛戦とか(これはホントに見なきゃダメ!)、ケーキ丸飲みの名人戦とか、キワッキワまで行っちまった土橋九段と宗谷名人の対局に、極めつけは雷堂棋竜の鹿児島でのタイトル防衛、「ここが漢の関ヶ原~!」。どれもはっきりいって見逃せない!
次のクールでどこまでやってくれるんかなぁ。できたら雷堂棋竜のタイトル防衛まではやってほしいなぁ。3姉妹に関係するトラブルがいろいろ解決してきて、すっきりし出す頃だしね。途中で終わっちゃったらちょっと悲惨すぎる、、
となこな考えながら、とりあえず次を待ちましょー。