公務員の志望理由としてよく見られる表現ですが、少し立ち止まって考えてみてほしいポイントがあります。
気を付けたい志望理由
◆「感銘を受けました」
→ どのような点に、なぜ感銘を受けたのか、具体的に説明がないと、誰にでも当てはまる表現になってしまいます。「感銘を受けた経験」から「自分がどう行動したいのか」までつなげると、説得力が増します。
◆「先進的な取り組みに魅力を感じる」
→ その取り組みが本当に魅力的だと思うなら、「自分がどのように関わり、発展させたいのか」まで踏み込んでください。単に「すごい」と感じただけでは、他の自治体との比較や、あなたがその自治体で働く理由にはなりません。
◆「説明会で雰囲気が良かった」
→ 雰囲気が良かったと感じることは素晴らしい第一印象です。ただし、それはきっかけであり、本質的な志望動機にはなりにくいです。「その雰囲気の中で自分がどう貢献できるか」に視点を移しましょう。
◆「福利厚生が充実しているから」
→ 福利厚生はあくまで“働く環境”の一部です。それを目的とする姿勢は「公務員=安定」のイメージに偏りすぎる印象を与える恐れがあります。「その制度を活かしてどのような仕事を継続的にしていきたいか」といった視点が必要です。
◆「営利を目的としていないから」
→ 民間との違いを意識するのは大切ですが、「営利=悪」という誤解につながらないよう注意が必要です。行政も「費用対効果」や「限られた財源の中での最大効果」を常に意識しており、むしろシビアな判断が求められます。
留意点
🔍志望理由は、「その仕事を通して自分は何をしたいのか」「なぜその自治体でなければならないのか」を具体的に伝えることが重要です。誰にでも言える一般的な話ではなく、あなた自身の言葉で、あなた自身の経験に基づいた理由を掘り下げてみてください。