【公務員試験】こんな志望理由では内定できない | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

公務員の志望理由としてよく見られる表現ですが、少し立ち止まって考えてみてほしいポイントがあります。

 

  気を付けたい志望理由

◆「感銘を受けました」

→ どのような点に、なぜ感銘を受けたのか、具体的に説明がないと、誰にでも当てはまる表現になってしまいます。「感銘を受けた経験」から「自分がどう行動したいのか」までつなげると、説得力が増します。

 

◆「先進的な取り組みに魅力を感じる」

→ その取り組みが本当に魅力的だと思うなら、「自分がどのように関わり、発展させたいのか」まで踏み込んでください。単に「すごい」と感じただけでは、他の自治体との比較や、あなたがその自治体で働く理由にはなりません。

 

◆「説明会で雰囲気が良かった」

→ 雰囲気が良かったと感じることは素晴らしい第一印象です。ただし、それはきっかけであり、本質的な志望動機にはなりにくいです。「その雰囲気の中で自分がどう貢献できるか」に視点を移しましょう。

 

◆「福利厚生が充実しているから」

→ 福利厚生はあくまで“働く環境”の一部です。それを目的とする姿勢は「公務員=安定」のイメージに偏りすぎる印象を与える恐れがあります。「その制度を活かしてどのような仕事を継続的にしていきたいか」といった視点が必要です。

 

◆「営利を目的としていないから」

→ 民間との違いを意識するのは大切ですが、「営利=悪」という誤解につながらないよう注意が必要です。行政も「費用対効果」や「限られた財源の中での最大効果」を常に意識しており、むしろシビアな判断が求められます。

 

  留意点

🔍志望理由は、「その仕事を通して自分は何をしたいのか」「なぜその自治体でなければならないのか」を具体的に伝えることが重要です。誰にでも言える一般的な話ではなく、あなた自身の言葉で、あなた自身の経験に基づいた理由を掘り下げてみてください。