【公務員試験】その志望理由間違ってますよ! | やぱたんのブログ

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専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

その志望理由、間違ってますよ~第1弾~

「市役所を訪問した際に、職員の方の感じが良かったから」


なぜNGなのか?

感想どまりで、志望動機になっていない

「感じが良かった」は個人的な印象です。
「だから何をしたいのか」「どんな業務に携わりたいのか」が語られていないと、動機として浅く見える恐れがあります。

市役所の全体像が見えていない

職員の印象だけで志望するのは、業務内容や自治体の課題・方針に対する理解が欠けていると見なされます。

差別化ができない

同じようなことを言う受験者が非常に多く、「テンプレ的な動機」と思われやすい。


どうすればよいか?(改善例)

「市役所を訪問した際、窓口での丁寧な対応に触れたことをきっかけに、市民に寄り添った行政に興味を持ちました。
特に○○市では、○○(例:子育て支援や防災対策など)に力を入れており、私は自身の○○の経験を活かして、現場で市民の生活を支える業務に携わりたいと考えています。」


💡 ポイント

  • 「きっかけ」は補足程度にとどめ、「それを通じて自分はどう感じ、どんな貢献をしたいのか」まで話すように伝える
  • 「市民に寄り添いたい」など抽象的な表現だけでなく、具体的な政策・業務にまで言及できると理想的


その志望理由、間違ってますよ~第2弾~

「○○が交通事故に遭った際に、警察官の方が優しかったから」


なぜNGなのか?

「感情の共感」だけでは志望動機として弱い

「優しかった」「安心した」などの感情的な体験は大事ですが、それだけでは職業理解や適性、貢献意欲が見えません

警察官の業務を狭くとらえてしまっている

交通事故対応は業務の一部。治安維持、地域警察、刑事、生活安全、公安、警備など幅広い仕事を理解しないまま志望すると、面接官から「甘く見てるな」と判断される可能性があります。

志望動機に「再現性」がない

感情的なエピソードは他者と共通しやすく、面接官にとっては「またその話か」となりやすい。あなた自身の強みや将来像につながっていないと印象が薄くなります。


どうすればよいか?(改善例)

「交通事故で警察官の方に助けていただいた経験を通して、人の不安を受け止め、冷静に行動できる警察官という職業に関心を持ちました。
その後、自分でも防犯ボランティアに参加し、地域の安心・安全を守る活動にやりがいを感じるようになりました。
今後は、地域住民の信頼を得ながら、○○署での交番勤務や生活安全活動などを通じて、市民に寄り添える警察官として貢献したいと考えています。」


💡 ポイント

  • 感情的なきっかけだけで終わらせず、その経験から何を学び、何を志すようになったかを深掘りさせる
  • 警察官の具体的な業務への理解や、その中で自分がどう貢献できるかを問う
  • 「感動エピソードで押し切る」のではなく、「なぜ自分はこの仕事を選ぶのか」を論理的に展開させる