【国税専門官】主な質問内容・質問の狙い・回答例集 | やぱたんのブログ

やぱたんのブログ

専門学校で20年超講師をしている行政書士・宅地建物取引士です。
また公務員対策として経済・財政、民法、憲法、行政法分野も担当しております。
宅建試験情報、行政書士試験情報、公務員試験情報をはじめ、経済・財政分野の記事も書いてまいります。

 

  国税専門官の主な質問内容、質問の狙い、回答例

 

 

 

  1 国税専門官を志望した理由

 

【質問の狙い】志望動機や仕事観を把握し、候補者の適性を判断する。

【回答例】施策の実行に必要な税務に就き、正直者が損をしない世の中を作ることに携わりたいと思い志望しました。

 

  2 面接カードに記載した以外の志望動機

 

【質問の狙い】本音を引き出し、候補者の真のモチベーションを知る。

【回答例】インボイス、定額減税、住宅ローン控除、相続税など国民の関心の高い税務の分かりやすい説明などを通して、大変だとは思いますが、税務に関する理解を深めていただけるような対応をしたいので、税務署の業務をはじめ、個人課税部門、法人課税部門、資産課税部門と幅広く携わりたいです。

 

  3 国税専門官として採用されたらどんな仕事をしたいか

 

【質問の狙い】仕事への意欲や展望を確認する。

【回答例】国税専門官としては税務調査や納税啓発活動など、国民の税に関する理解を深める仕事に携わりたいです。

 

  4 その仕事をしたいと思う理由

 

【質問の狙い】候補者の仕事への情熱や関心を知る。

【回答例】国税専門官として働くことで、社会に貢献し、税制の公平性や透明性を高めることができると感じています。

 

  5 国税専門官として働く上で活かせると思う自分のスキル

 

【質問の狙い】応募者の自己評価と適性を確認する。

【回答例】相手の気持ちに寄り添ってアドバイスをくれると、友人から評価を頂戴したことがあります。親身に相談に乗り、時には厳しい言葉もかけましたが、相手のためと考え、正直に伝えたのが良かったと思います。

 

  6 そのスキルを身につけた経験と簡単なエピソード

 

【質問の狙い】応募者の経験や行動パターンを知る。

【回答例】友人が○○に関する選択肢として2つ候補を挙げていたのですが、どうも決めかねているようでした。それぞれを推す理由を聞きつつ、友人の好みや性格を理解しつつ、客観的な立場から友人にとってやや困難だと思われる選択肢を採用するようにアドバイスしました。やりがいや達成感を重視したのが喜ばれたと思います。

 

  7 国民からは嫌われる仕事でもモチベーションを保てるか

 

【質問の狙い】候補者の職務への適応性やモラルを確認する。

【回答例】はい、私は公正さや社会貢献に対する価値観を持っています。間違ったことや、ズルをするのが許せないところもあります。また、見解の相違するところを丁寧に解説するのも好きです。さらに、悩んでいる方に寄り添い、どこかに突破口を一緒に探すのも生きがいに感じます。

 

  8 国税を滞納している人から徴収するときにどうしたら良いか

 

【質問の狙い】候補者の問題解決能力や対人スキルを確認する。

【回答例】相手の立場や希望を重視し、迅速かつ丁寧に対応することと、分納などの支払いオプションを提供します。

 

  9 公務員の不祥事についてどう考えるか

 

【質問の狙い】公共サービスに対する候補者の見解や倫理観を確認する。

【回答例】不祥事には厳しく対処すべきです。一方で、その不祥事が起きた背景についてはしっかり組織で共有し、明日は我が身としっかり反省することも大切です。同僚が間違ったことに陥りそうなときはしっかり指摘し、自分が間違ったことに陥りそうなときは同僚からの警鐘をしっかり受け入れたいと思います。

 

  10 頑張っても人から感謝されない、評価されないことをどう思うか

 

【質問の狙い】候補者の自己評価や精神的強さを知る。

【回答例】人から感謝されることよりも、自らの成長や社会への貢献が重要だと考えます。

 

  11 法人税率を知っているか

 

【質問の狙い】応募者の基本的な税制知識を確認する。

【回答例】はい、法人税率は〇〇%です。

 

  12 転勤が多いが大丈夫か

 

【質問の狙い】転勤に対する応募者の適応性や柔軟性を知る。

【回答例】はい、新しい環境に適応し、新たな人間関係の構築も自らの成長につなげることができます。また、赴任先の郷土料理や文化に触れることも楽しみの一つです。

 

  13 簿記2級を取得しているか

 

【質問の狙い】応募者の専門知識やスキルを把握する。

【回答例】まだ取得していませんが、内定を頂戴した後、簿記2級を取得する予定です。

 

  14 上司の指示に納得できない時はどうするか

 

【質問の狙い】応募者の意思決定力やコミュニケーション能力を確認する。

【回答例】上司とのコミュニケーションを通じて、自身の考えや提案を述べます。また指示の背景について、後日確認の機会があれば積極的に学びたいと存じます。

 

  15 同僚に性格の合わない人がいたら仕事上どう付き合うか

 

【質問の狙い】応募者の対人関係スキルを確認する。

【回答例】一方的に性格が合わないと拒絶するのではなく、相手の立場や意見に理解を示します。自分にないものを持っていると相手に敬意を払い、学ぶチャンスと捉え、良好な関係を築いていきたいです。

 

  16 ストレスを感じる時はどんな時か

 

【質問の狙い】応募者のストレス管理能力を確認する。

【回答例】締め切りに追われたり、業務量が増えた時にストレスを感じます。

 

  17 ストレスの発散方法

 

【質問の狙い】応募者のストレス解消方法を知る。

【回答例】仕事中であれば、「この仕事は○○の役に立っている。いずれ必ず終わる。それまでの辛抱だ。」と思うようにします。またプライベートな時間を確保したら趣味の読書やジョギングを通じて、リフレッシュしています。

 

  18 大学でのサークル、アルバイト、ゼミ、研究室での印象に残っている出来事、そこから得たもの

 

【質問の狙い】応募者の経験や学びを把握し、仕事に活かせるかどうかを確認する。

【回答例】サークルでのリーダーシップ経験から、チームワークや協調性を身につけました。○○における△△の方針を確立するに当たって、メンバーを二分する激論になったことがあり、サークルが割れてしまう恐れがありました。双方の考え方に対してしっかり理解した上で、双方の意見をくんだ◇◇という提案をしたところ、やや不満の残るメンバーもいましたが、みんな一丸となれたことが思い出にあります。

 

  19 上記を国税専門官としてどう活かしていくか

 

【質問の狙い】応募者の個人的な経験や学びを公務員としてどう活かすかを知る。

【回答例】チームでの課題解決経験を活かし、職場では上司の指示に従い、同僚との協力や提案を通じて問題解決に貢献できればと思います。

 

  20 友人からどんな人と言われるか

 

【質問の狙い】応募者の自己認識と他者からの評価を比較し、信頼性を確認する。

【回答例】友人からは、自分が困っている時に真っ先に浮かぶ顔だと言われます。いざという時に頼りにされるのはうれしいので、上司や同僚からも、いざという時の○○と言われるよう頑張りたいです。

 

  21 それを自覚しているか エピソードを交えて

 

【質問の狙い】応募者の自己認識や他者との関わり方を知る。

【回答例】はい、自己認識はあります。例えば...(具体的なエピソード)

 

  22 もっとも苦労したこと、困難に感じたこと

 

【質問の狙い】応募者の困難に対する対処能力や成長過程を知る。

【回答例】大学時代の研究プロジェクトでの課題を通じて、困難に立ち向かうことの大切さを学びました。特にフィールドワークでヒアリングの大変さと大切さを痛感しました。

 

  23 それをどのように克服したか

 

【質問の狙い】応募者の問題解決能力や向上心を確認する。

【回答例】そもそも研究実例や論文に乏しく、調査の難航が予想された分野へのチャレンジだったため、ヒアリング先の選定に手間取りました。文献調査に加え、指導教官との打ち合わせやゼミ仲間と何度も議論をし、ヒアリング先を選定しました。しかし、その訪問先でも、「学生に話すことはない」「なんの役に立つのか分からない」と協力を拒絶されることもありました。何度か訪問を重ね、雑談がてら、普段から感じていらっしゃることや苦労話を聞くことからはじめたところ、成功談、失敗談を次第にお話下さりました。相手への誠意とこちらの情熱を伝えること、何より相手への敬意が大切だと知りました。

 

  24 国税を第1志望としているが本当か

 

【質問の狙い】応募者の志望動機の真偽を確認する。

【回答例】はい、国税専門官を第1志望としています。

 

  25 気になっていることとそれに対する意見(税に関することとそれ以外)

 

【質問の狙い】応募者の意識や関心事を把握し、候補者の評価を深める。

【回答例】インボイスに関しては、消費税に関する公平性や透明性を高める点で重要だと感じます。その実現に向けて政府の取り組みを支持します。一方で、増大する事務処理や制度の複雑さについては国民目線に立ち、ご理解をたまわるためにも自分が率先して学び、問い合わせには丁寧に応えるとともに、苦情や意見にもしっかり耳を傾けつつ、制度への理解と協力が得られるよう研鑽を積みたいと思います。