日本の象徴、富士山の山頂に立て!② | 環境な人たち集まれ

環境な人たち集まれ

 人間修行中の佐藤高伊が趣味となった自転車から環境問題を(たまに)考える!!

高尾山口駅で左右二つに分かれたバックひとつに加え、首からもう一つバックを下げて、リュックを背負ったオレを見た駅員は怪訝そうな顔をした。


どうして電車で高尾山口まで行ったかというと、それは前日まで八王子でサークルの合宿があったからで、それに便乗して自転車を自宅→八王子→高尾山口と移動させておいたからである。


さすがに東京都と言ってもここまで来るともはや土地もありあまり駐輪場は当然のように無料だ。


駐車場の警備員と少し他愛のない会話をしてから甲州街道を進む。正直にいえばここはもう飽きた。すでに往路復路合わせて3回目になるのだから。


それに天気も良くないうえに、一昨日はほぼ徹夜。さすがに疲れがたまる。


今回の旅程


1日目

自転車で高尾山口を出発後ふじあざみラインを駆けのぼり5合目で野宿


2日目

早朝出発ののち、富士登頂に挑戦、下山し御殿場まで下る


3日目

東京に戻る


しかし自分でも恐ろしいが、完全に無謀なルートである。笑

富士あざみラインは平均斜度10%に迫る激坂。しかも補給地点はほとんどない。


と言うよりもふじあざみラインを登った5合目で標高が2000mで高尾山のケーブルカーの駅が201mであるから一日で「最低」1800m登らないといけないうえに100kmほど走らないといけないというおまけ付き。


実際には出発予定よりもかなり遅れて、ワインディングカーブが有名な大垂水峠を何とか一度も休まず登りきったものの、遅れは挽回できないまま大月を過ぎたころだった。なんというか、あの、独特で強烈なにおいが鼻を刺した。


雨の匂い、である。


旅先では運のめぐりあわせにより何とかなっているのだけれど今回ばかりは運に見放されたのか…


本降りになった雨に降参して、閉店した豆腐屋の軒下に自転車を置かせてもらい、セブンイレブンで雨宿りした。

今回は雨対策のビニール袋も持ってない。つくづく運がない。



しかしそれは前座だったということを後で知る。



つづく