封印された鬼たち | 澄空 sora

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前回、
左回転の渦は天から降りてくるエネルギー(↓)で右回転の渦は地から昇るエネルギー(↑)であると話した。
双方合わせると螺旋を描きながら天と地を結ぶ。

この↑↓のエネルギー交換はセットである。このエネルギーの循環は現代の物質文明における現代では理解し難いものがあるであろう。

どの神話の中でも最初に天と地が分けられたとされている。
元々一つだった天と地が切り離された事により、二つのすき間に神の息が吹きこまれ、
天と地は阿吽(あうん)の呼吸を始める。

それが右回転の渦と左回転の渦である。

これはイザナギとイザナミが薙刀(なぎなた)で渦を描きながら国生みをした姿につながる。

片方の渦だけでは失敗し、反対の渦も作り出したことで成功する。

この創造のエネルギーを形にしたものがこれである。


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この単純なデザインは右回転の渦と左回転の渦の創造を表し、生命を取り巻く自然界や宇宙までの構造を示す。

この単純な図こそが、後の対極図を作り出した産みの親なのだ。

この回転の渦が太古日本の壁画や土器に描かれてきたのである。

つまり、古代日本の人間はこの創造のエネルギーの仕組みを既に認識し、理解していたのである。

ちなみに地球の赤道を境に北半球と南半球の回転の渦が逆なのはこの法則が働いているからである。

この天と地が創造され、火と水が創造される。この天と地を結ぶ神の息の役目を務めたのが龍でありドラゴンなのである。


イザナギとイザナミが1番最初に産んだ子供がいつまで経っても歩けなかったので海に流したとされるが、それこそ手足のない蛇であり龍なのだ。

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このことから古代の人々が地球はこのような形に描いたことを理解でき、また正しいのだ。

だが、現代の社会では地球は丸いという常識から古代の人間は無知であるという概念を生み出す。

とぐろを巻いた蛇が自分の尻尾をかじる姿は8の字を表す。

8の字の話は以前説明した。
8は龍蛇を表すのだ。

そして現代の人間は8の字は堂々巡りを連想する。歴史は繰り返されるという概念も間違いではないが、実は偏っているのだ。


8は上からみた形であり、
横からみた形は違う。

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この模様も古代日本の壁画や土器からも残されている。


同じものでも見方を変えると見え方が違うのだ。

この意識を変えるということは現代の人間の難点である。意識の転換(知恵)は人間が最初に捨てたものであり、また物質界の神々も手伝って刈り取ったものである。


その代わりに人間には常識という概念を与え、自然界の知恵から遠ざけたのである。


古代の日本はこの自然界のエネルギーの循環を理解し、更に自然界のエネルギーを作り出し活用していたのだ。

精神文明とされる古代の日本は前回話したように、自然界からもたらされる生態系の中で、人間もその恩恵を受け自然界の一環の中で生命を紡ぐことへの敬意を神に還したと話した。

つまり、人間も自然界の一環であり、火と水の化身となり天と地を結ぶ龍と共に共存していたのだ。

その精神文明から物質文明の種が生まれ、自然界の神と一体となった古代の人間たちは、鉄のもたらす新しい物質文明の鬼とされ次々に粛清(しゅくせい)された。

しゅく‐せい 【粛清】
[名](スル)厳しく取り締まって、不純・不正なものを除き、整え清めること。特に、独裁政党などで、一体性を保つために反対派を追放すること。



それが数千年前に始まり、古代日本の琉球、土蜘蛛、隼人、蝦夷、アイヌなどといった民族における鬼退治なのである。


この新たな時代の犠牲となり抹殺された神々の怨念による祟りを鬼として恐れ、神社を起き、龍蛇と龍蛇民族である鬼の封印を行った。

その代わりに、表に幸御霊(さきみたま)とされる人間界においての恩恵を与える神を表に置いたのだ。


古来における日本の鬼退治と神隠しである。