農閑期でたまたま暇があったため、Sega Saturnのエミュレータで手持ちのSSゲームCDを起動してみようと思い立った。
Sega Saturnエミュレータ SSFは10年ほど前に試して以来遊んでなかったので最新版を探したが、公式サイトもミラーサイトもエミュレータ本体の配布イメージは消されてしまっていた。
ちょっと検索を工夫したらSSF_PreviewVer_R18版を入手できたが、あまり公にして強制削除されると関係者に迷惑となるため、直リンクを貼るのは差し控える。
SSF作者twitterアカウントをフォローして投稿内容を辿れば入手先も分かるかもしれない、とだけ書いておく。

SSFを実行するにあたり、元々Steamを入れてあったデスクトップPC(intel i7 7700k)ではトラブルなく実行できたが、事務作業用のノートPCは vulkan と xinput1_3 のファイルが不足というエラーが発生して実行に失敗した。

エラー発生の不足ファイルはそれぞれ、以下の方法で入手できる。

・不足ファイル:vulkan
→ "vulkan-runtime.exe"のインストール  (2022.1.19追記:最新SSFではvulkanインストール不要と思う)

 

以下サイトからvulkanの"Latest Runtime/ZIP" を選択してRuntimeをダウンロードする。

 


※ 必要なのはRuntimeでSDKは不要なので間違えないように。


・不足ファイル:xinput1_3.dll
→ DiretXのインストール

試しに"xinput1_3.dll"だけ、手持ちデスクトップPCからノートPCのSSFのフォルダに単純コピーしてみたが依存ファイルがあるらしく、SSF実行で別のエラーが発生したので、DirectXを入れなおす必要があるようだ。

ただし、WindowsUpdateで入手できる最新DirectXでは不十分らしく、少し古めのDirectXが必要みたいだ。

DirectXは以前はMS公式サイトからダウンロード出来たのだが、配布中止となってしまったようだ。

(2022.1.19追記 後日追記分に DirectXのダウロード先は書いてあるので以下のリンク先は無理に見る必要なし)

 

数年前にDirectXを入れなおした時の参考記事:

 

 

 

DirectXはSteamで何か無料のソフト(SteamVRやゲーム体験版等)を入れればDirectXも入ると思うが未確認。
DirectXの入っているデスクトップPCのSteamフォルダ内にある"DirectX"フォルダを丸ごとノートPCの適当な作業フォルダにコピーして
"DXSETUP.exe"を実行してDirectXをインストールしたところ、SSFが無事起動した。

 

SteamのサブフォルダにあるDirectXの場所:

 

C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Steamworks Shared\_CommonRedist\DirectX

 

 

<"DXSETUP.exe"をC:ドライブ内検索してやるとDirectX関係ファイルがSteamフォルダ内に見つかる>

 
 

<DirectXのフォルダ内に再セットアップに必要なファイルがある>


尚、SSFのフォルダにあるバッチファイル"RegistryAdd.bat"を管理者権限で実行してレジストリ追加すると、ゲームCDイメージのcueファイルを右クリックしてSSFをゲーム指定で起動できるようになる。
 

手持ちSEGA Saturn ゲームCD-ROMの取り込みは、CD Manipulatorを使った。

CD Manipulator入手先:

http://www.storeroom.info/cdm/


ImgBurn等他のソフトでも可能かもしれないが、広告を入れられたりウィルス警告がポップアップしたりが嫌で、PCをクリーンインストールをしてから入れないようにしており、試していない。

 

試しに取り込んだ EVE Burst Error と スーチーパイのcueファイルを右クリックして"Open with SSF"で実行してみたが、安定動作を確認できた。

 

<Eve Burst Error>

 

<スーチーパイ>

 

 


サウンドもグラフィックも安定して申し分ないが、画面サイズを2倍に拡大すると昔のTVゲームのため、大きなドット描画のギザギザがやや目立つ。
デスクトップPCに搭載のGPU Radeon R7 370は、Fluid MotionやFreeSync等の画像を滑らかにする設定があるらしいので、試して改善が見られたら追記しようと思うが、SSFソフト側で対応してなければ効果は確認できないかも。

ジョイパッドの利用は、SSFの標準機能で対応しているので通常なら外部ソフトは不要だが、後述の方法でJoyToKeyソフトと組み合わせて利用した。

ジョイパッド設定は、SSFメニューの[Option]-[Option]-[Controller]を開いて "Control Pad"の右側の"Redefine"をクリックして指示に従いボタンを割り付ける。

 

<Option画面でジョイパッドのボタン割付>

 


数年前に購入のジョイパッドのボタン割付は順調にできたが、10年以上昔に廃版となったELECOM JC-U609IDという型番のジョイパッドの割付はボタンの反応が早すぎて複数の入力が被ってしまい、何度やり直してもうまく割付できなかった。
ELECOMのサポートページからドライバーを探したが、廃版製品の検索でも入手不可となっていた。

コントロールパネルの[デバイスとプリンター]-[Rumble Pad]の設定画面で調整できないか見たが、ボタン入力タイミングの調整項目は無さそうだった。

 

<コントロールパネルのRmble Pad設定画面>

 

 

仕方ないので、SSFのOptionで "ControlPad"のRedefineをする際に、キーボードの矢印、Z,X,C,A,S,D,Q,W,Enter等を割り当てた後、JoyToKeyの外部ソフトでジョイパッドのボタンに先述のキー入力を割り振ったら、どうにかジョイパッドを使うことができた。


 

JoyToKeyの入手先:

 

 

 

SSFのRedefineで方向ボタンとButton1~9にキーボード入力を割付し、

JoyToKeyソフトでさらに、上で割り当てたキー入力を改めてJoyPadのボタンに割付。

 

<キーボード入力をJoytokeyソフトでジョイパッドに割り当てた例>

 

 

尚、SSFでJoyToKey使用時は通常実行で動作したが、ゲームソフトによってはゲームの起動前にJoyToKeyを右クリックして「管理者として実行」しないと、ゲームパッドが利用できない場合がある。

 

 

[2021.4.18追記]

 

DirectXのRuntimeは以下から入手可能なようだ

 

 

 

 

 

 

  • SSのスーチーパイソフト3本が入ったお得なパック:

 

 

 

  • SS版 EVE burst error:

 

 

 

 

 

 

 

 

[2021.5.30追記]

SSF_PreviewVer_R19 がリリースされたので、クリーンインストールしたばかりのPCで早速試してみた。

今回Vulkanのインストールは不要だった。

DirectXは4/18追記分に書いたダウンロード先の物を展開して "DXSetup.exe" でセットアップすればSSFは問題なく実行できた。

 

 

 

[2021.9.19追記]

ちなみに DSエミュレーターDeSmuMEの実行にDirectXは不要だったが
vcredist (VC++ Runtime)が必要だった。
 

2021.9.19時点の最新版は SSF_PreviewVer_R27 のようだ。

 

[2021.10.17追記]

Windows10から Windows11にノートPCをアップグレードする際に、CPUが非対応と警告表示されたが、

以下記事の通りにレジストリを修正し、インストーラDVD(片面2層)を作成して実行したところ、Win11にアップグレード成功した。

 

 

 

 

(TPMの警告が出たデスクトップPCでは同手順でアップグレード失敗したが、BiosでFirmware TPM有効にしてアップグレード成功)

 

アップグレード直後の状態で、ゲームイメージのCUEファイル右クリックして "Open with SSF"が隠れていたのを表示させて実行したら、ゲームの起動を確認できた。

 

 

[2022.1.19追記]

2022.1.19時点の最新版は SSF_PreviewVer_R28 のようだ。

 

 

[2022.8.31追記]

2022.7の記事で、「転生物のマンガが乱立しすぎじゃないか」と書いたが、


「異世界おじさん」のレビュー記事を見かけ、主人公がセガサターンの絶大な信者というところに興味を引かれて電子書籍を購入してみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


以下はebookjapanの試読ページ。

 

 

読んでみたら気に入り、既出の巻は全て購入した。

 

 

 

[2023.1.27追記]

 

本記事の趣旨とは無関係だが、異世界おじさんの最新話が掲載された。

販売されている8巻の続きから読みたい場合は、バックナンバーの44話から読み始めるといい。

 

 

[2024.1.5追記]
SSF R29がリリースされた。
本記事の内容は3年近く前のものであり、現状に合わないところがいくつかある。
Win11環境では古いDirectXを入れる必要はないし、vulkanが必要だったのも過去バージョンの話だ。
本記事も追記ばかりで見づらくなったので、ネタがたまったら新しいページに移行しようと思う。
R29でもそのまま役立ちそうな内容といえば、ジョイパッドが使えない場合にjoytokeyと組み合わせることだろうか。