yanu風呂 -7ページ目

yanu風呂

ゆっくりしてってください

宮部みゆき「レベル7」読了

まぐちゃんが持っていたので、お借りする。
読むべきか、と思いながら読まずにいた作家といえば宮部みゆきと村上春樹。
ついに手を出せることに。

正統派のミステリー?
なぜかちょっとファンタジーの人だと思っていたので(ブレイブストーリーのせいか…)、驚いた。
2時間ドラマを見るような感覚で読んでいたら、展開が予想できてしまったので、「ヒント出しすぎでは!?隠して隠して!」と思ったが、
出しすぎなのではなく、私がそういう本を読みなれていないだけで、これが実は読者にはフェアなのかも…。
解説のおかげで、本編の評価が変わった珍しいケースだった。
(「あ、そうか、そう言われればたしかにすごい!」と思った、すばらしい解説であった)

いいなと思ったのは、全体的にやさしかったこと。
ひどい事件について書いているが、人間たちがなんとなく、やさしい。悪者も。

合わないなと思ったのは、やはり記述が多すぎること。
「なんだこの違和感は?」とか書かれてしまうと、もうそこで驚きがなくなってしまうし、
「そうか、あれこれはこういうことだったのか」と書かれてしまうと、なんとなく醒めてしまう。
「読者が気付かなければ気付かなかったでかまわないんですよ。」というかんじの男気あふれる伏線が好きだ。

どんどん読めば好きになりそうな気もする…
しかし、次にどれを読むべきか選びにくい。
全体的に分厚いというのもネックである…

恩田陸「木洩れ日に泳ぐ魚」読了。

伊坂幸太郎や、東野圭吾など読みなれていると、
答えがある話だと思いながら、このひとの作品を読んでしまう。

この本も読み始めそんな気分で読んでいて、
主人公たちが「なんだこの違和感は・・?」と気付くあたりで、
「ひょっとしたらこういうことかも、ああいうことかも」と
予想しながら読んでいた。

そして、ふと、

「え、でもこれ、恩田陸じゃん・・・」

と気付いたときのはっとした感じ。

それはつまり、

「たとえ期待した結末も、予想外の真相もなにもない、ちゃぶ台ひっくり返したいようなエンディングであったとしても、
中盤になって突然「あの世界」とかいう4次元的世界が出てきたりしても、
決して文句を言ってはならない」

という恩田陸を読む(私の)ルールを思い出したということである。

いったん落ち着いて、期待する自分を戒めて、読み進めていった。

そしてこの本の結末は、、、


ちゃんとしてた。

しかも、予想が大体あたってた。



あれー??


いいんだけど。。。
気持ちいいんだけど…
なんで物足りないんだろう…。

小川洋子「博士の愛した数式」読了

優しい優しい文章。
もう、博士と息子(ルート)がかわいくて仕方がなかった。

基本的に映画化が大きく取り上げられた本はしばらく読まないことにしている(画面や顔が映画のビジュアルで浮かんでしまうので…)ので、気になっていたけれど読んでいなかった本。
読めてよかった。
数字のことは生来苦手なので大体読み飛ばし(…)、ぐーんと読んだ。

話の筋自体は、別に特筆するようなかんじではないのだけれど、手触りというか、言葉の"あたり"がすごく好みのようなので、他の作品もゆるゆる読みたい。

それにしても、わたしの「かわいい息子像」は、齋藤隆成くんそのものなのではと思う…。
「流星の絆」以来、はっとするタイミングでわたしの視界に入ってくるのだ…なにもの??