1月末,専任教員として最後の期末試験を終え,2月初旬,成績評価を済ませました。3学年で行う最後の追いコン合宿も,2月5日・6日,無事終了しました。そして先週末,卒業論文集『経済学研究年報』第33号の完成データを印刷・製本に回しました。
定年退職の日まで,いよいよ2ヶ月を切りました。35年使わせてもらった研究室を明け渡す日がもうすぐやってきます。共同だったとはいえ,大学院時代も研究室はありましたから,私は40年にわたり,自宅以外の場所でも研究できました。退職に伴い「離れ」というべき居所を失うことになり,生活のパターンはかなり変わるでしょう。
35年間,占有してきた場所からの撤収はかなり大変です。本や資料だけではなく,文房具やちょっとした生活道具などもありますから,引っ越しと同じです。現在は,その引っ越し作業に追われつつ,3月14日に向けた準備を進めています。
3月14日は午後2時から,1号館111教室で「Possibilism再論―悲観・楽観・傍観・諦観を超えて」と題する退職記念講演会を行います。世界中,国内外で「分断と対立」がますます深まるなか,「連帯と協調」の端緒をハーシュマンの議論に見いだそうというものです。2004年にハーシュマンに関する研究書を出し,その後も翻訳書,関連論文を書いてきましたが,現在の状況に鑑み,ポシビリズムを再度論じてみようという趣旨です。私の退職に合わせ,ゼミ卒業生の協力を得ながら『現代社会経済論―持続可能性と協調の模索』(仮題)を出版する計画ですが,そこに収録予定の論文の骨子を話そうと考えています。
講演当日は,午後6時から退職記念祝賀会も開催されます。大変ありがたいことに,ゼミ卒業生有志が開催に向けて動いてくれました。ゼミ卒業生には,各期の世話役から,講演会・祝賀会の参加予約フォームが届いているはずですが,万が一,受け取っていない人がいれば,ゼミの同期や先輩・後輩,あるいは私まで連絡をください。
3月14日,一人でも多くの卒業生に会えるのを楽しみにしながら,引っ越し作業と講演の準備に努めます。
ひとつ追記。
今日は,久しぶりにタイから帰国した5期生S君,S君の奥さん,お子さんに会いました。日鉄物産現地法人の副社長として活躍中の彼とは,卒業以来,約30年ぶりの対面。同期のA君,T君と一緒にランチをしながら,いろいろな話で盛り上がりました。
私,3月末までは「現役」なのに,今日はすっかりごちそうになってしまいました。ありがとうございました。