安芸南高校であの夏の災害対策本部のことを話す | ニュータウン裏山探検記

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やのみー探検隊が行く!
by Yanomii Tanken-Tai

 令和6年6月6日(木)、安芸南高校の先生に依頼されて、災害の話をすることになった。

 1年生の総合的な探求で防災を題材にするらしく、その導入となる話をしてほしいという。

 体育館に行くと200人もの生徒が待っていた。

 教室で1クラスに話すイメージだったが、 「講演会」だったようだ。

 私は、平成30年7月豪雨のとき、区役所の対策本部での体験を話した。

 災害対策本部、その言葉は聞いたことがあるが、一般には知られざる人たちである。

 注意報が出ただけで当番で出勤することや、本部ができたら100人以上が区役所に集まっていることを話した。みんな、通常はほかの仕事をしている。

 気象情報や土壌雨量を見ながら、避難情報を発し、避難所を開いて待機する。

 災害が起きなければ帰れるが、災害が起きると我が家を顧みることができない。

 一生懸命にやっても感謝されることは少なく、苛立った人たちには遠慮なく苦情を浴びせられる。

 被災者の窮状を聞いて助けてあげたくても、公平の立場から「できません」と言わなければならないことの方が多い。

 

 先生が「共助の大切さ」を、言ってほしいと言われたので、「公助には限界があるから共助が大切」という結論に持って行った。

 共助の原動力は、自分のまちを良くしたいという「地域愛」だという話を付け加えた。

 「広島県は、全国で1番人口流出が大きい。大人が広島はつまらんとか、広島は面白くないとか言うからだと思う。みんな、広島が嫌い? 広島が好き、自分が住んでいる町が好き、学校のある町が好き…そんな気持ちが、そこで助け合う気持ちを作ります。みんな、広島を好きでいてください。広島の自慢をいっぱい見つけて、広島っていいよね、いいよねと言って暮らしましょう」

 みたいな話で締めくくった。