作家として「文学フリマ」に初参戦! | ニュータウン裏山探検記

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やのみー探検隊が行く!
by Yanomii Tanken-Tai

 令和6年2月25日(日)、県立産業会館で開催された「文学フリマ広島6」に出店参加した。

 

 「文学フリマ」というのは、「文学のコミケ」というか「本の見本市」というか…出店者が文学だと信じれば、何を出品してもよいらしい。

 コミケと一線を画すためか、「コスプレ禁止」。その成果はあり、出店者の年齢層が広い。歴史小説や官能小説もマニアックな小冊子もある。

 全国数都市で開催されており、広島こそ6回目だが、20年の歴史があるとか。前日の中国新聞に、このようなエッセイが掲載されていた。 

 私は昨年、広島5が終わった頃に、知人から教えてもらった。

 ぜひ、次回は出店したいと思い、半年前の8月、受付開始の日をカレンダーに記入し、午前0時に申し込んだ。

 私は、拙著「岐ふ蝶の舞ふ春に(前後編)」と「純喫茶ぎふまふ奇譚(上下巻)」を出品。高いし、売れるわけもないと思い、缶バッジやポストカードのノベルティグッズを準備した。

 当日は、表紙を描いてくださった謎のイラストレーター「村先生」とその弟さんが手伝いにきてくれることになっていた。村先生も近々、ブース出店の計画があるそうで、参考にしたいとのことだった。

 ポストカードの図案は、村先生が今回のために描いてくださった。

 

 当日は、午前10時から出店者入場なのだが、8時50分からの会場設営に参加すれば、設営が完了し次第、自店の準備にかかれる。

 そこから参加してみた。

 8時半から入った事務局スタッフが、養生テープで示したテーブルの基準位置に、出品者ボランティアがテーブルを並べ、椅子を配った。

 淀みのない運営に感心させられた。

 

 10時過ぎに、村先生と弟君が加勢に来られて、自店準備完了。(村先生は顔出しNGです。)

 さらには、「のろしの匠」が現れ、結局最後まで手伝ってくださった。

 11時に開場すると、一般のお客さんが入ってくる。

 ものすごい数。

 うちのブースにも、事前に個別告知して、「行くよ」と言ってくださった知り合いが、ボチボチと来てくれた。

 「アマゾンとかよく分からない」と言って、けっして安くはない私の本を買ってくださった。2作合わせて、6セット準備したところ5セットが売れた。ビックリ! この際、缶バッジもポスカも無料サービス。

 缶バッジは機械を持ち込んで、ワークショップにしようと思った。退屈している子どもに、自分で絵を描いてもらい、缶バッジにすると、とても喜んだ。

 ブース前では立ち読みしにくいので、中央通路には、見本誌コーナーがある。見本誌は無料で供出する。その後は日本大学の文芸研究室かどこかで研究保管されるらしい。

 5セットのうち、4セットは知り合いが購入されたのだが、1セットは向かいのブースの歌人が買ってくださった。たぶん、出版以来、初の「非知り合い購入」である。

 

 会場は、落ち着いた活気とでも言おうか、スポーツ会場や賑わいイベントでは感じたことのない雰囲気に包まれていた。

 出店者もお客さんも、これまでに出会ったことのないタイプの人々なのではないかと思う。訪れた知り合いも、それを感じていた。

 知らない世界の扉を開けた気持ちだ。