文化財巡視の私の担当箇所のうち、最も億劫なのが総合巡視で4か月に1回行かねばならない蓮華寺山である。
しかもこの猛暑。イベントごとや雨天などを理由に、今回は見送りと報告しようかとも思ったが、やのみー探検隊のメンバーに、同行をお願いしたところ、M副隊長とYN隊員が応じてくれた。
令和5年7月30日(日)。巡視期間ギリギリである。
午前10時、安芸中野駅前のコインパーキングに車を止めて出発。
蓮華寺で無事を祈る。ガンガン照りではないが、気温は高い。
出発から1時間足らず、まだ半分も登っていないが、隊長はグロッキー。一人なら、おそらく引き返している。そもそも、最初から決行していないかも。
このコース、数少ない見晴らしポイント。正面、金ヶ燈籠山から鉾取山の連山は安芸アルプスと呼ばれる。
出発から2時間、休憩の回数が多くなり、私の足と呼吸が整うまで、休憩も長い。
午後0時28分、出発から2時間半。ようやく、八十八番に到達。
巡視対象、経塚。
巡視対象、蓮華寺跡。経塚とそっくりだが別の場所である。
大五輪塔。
ここも見晴らしがある。畑賀の街の向こうに海田日浦山と船越岩瀧山。その間に向洋、そして広島湾が見える。
中央広場で昼食の予定だったが、隊長の体力が限界。ここで昼食を取り折り返すことにした。
午後1時下山を開始し、約1時間で安芸中野駅前に戻った。
近くのコンビニでトイレと水分補給。車が示す外気温は42度。おそらく車内は60度以上であろう。
この過酷な巡視は6月の早いうちに勝負すべきだった。