10回目の見ぬ友と心結ぶのろしリレーが始まる。
いったい何から書こうかと思うほど、ここに至るまでいろんな経緯があった。ものすごくたくさんの人に関わっていただいた。
無線隊は前日からの準備、お昼までには運用を開始した。
今回はフェイスブックでのライブ配信に加え、ズームで狼煙仲間や一般の観覧者にも同時に画面に参加していただく計画。また、ゲストがプロミュージシャンということで、PAも本格的に。これらのスタッフは、無線隊がメンバーが技術者となってくれた。
令和５年７月22日（土）午前７時半。絵下山頂上広場に続々とスタッフが集合する。
ドラム缶を組み上げる。
セクシーダイナマイト先生のパフォーマンスのため、花を購入。
町内のお花屋さん、フラワーショップなかのさんにご協力をいただく。
司会はこれまで、委員会メンバーのHRさんとM副隊長が務めてきたが、安芸南高校の放送部に依頼した。立ち位置や段取りを確認する。
バタバタしている間に、９時には配信を開始。
９時20分、開会式。今年も広島市長、府中町長、海田町長、熊野町長（代理）、坂町長に参加いただいた。安芸区長、安芸区選出市議、安芸消防署長、ゲストのメビウスのお二人、主催者構成団体代表が参列。ちょっと長かった感はあるが、賑々しく、発煙への期待が高まる。
開会式が押すかと心配になったが、シナリオどおりの時間。
９時55分、点火式。
10時、安芸南高校放送部のカウントダウンにより、煙の番人TBさんがコノテガシワの葉を投入して、発煙。
続いて赤煙。今回、炎の番人YZさんが手術で欠席のため、K副隊長が仕切る。
配信は技術協力のＡＹＴのＫＮさん、ステージ音響は無線隊の若者ＫＨ君やＫＫ君。同じ屋根の下で連携している。
今回、モバイル電波の弱い山頂で、ズーム配信を可能にするため、スターリンクを採用。衛星経由でインターネットとつなぐ。
音響担当は、中学生のときから無線隊に参加している若者たち。ＫＨ君は専門学校で音響を学んでおり、今回の15動画を製作してくれたのも彼のチームである。
10回記念のゲストは熊野町出身の姉妹デュオ「Mebius」。翌日にライブを控えるなど忙しい中、引き受けてくださった。ご自分たちのテレビ番組※の取材も連れてこられた。
青空と海、島、広島市街地を背景に２曲を熱唱。素敵な時間と空間であった。
※ TSSライクの中の「メビウスのとことん！ふるさと応援隊（7月26日に放送）
メビウスのお二人が出発する前に、来賓、安芸南高校（生徒会執行部、放送部、書道部）生徒と一緒に、第１回記念写真。
安芸南高校書道部はメビウスのテレビ番組で事前取材を受けていた。
生徒会執行部と区役所若手職員は、前週にやの交流プラザ（矢野駅）で開催された七夕イベントで仲良しになっていた。
恒例、安芸南高校書道部の書道パフォーマンス。
今回のテーマは「巡逢（めぐりあい）」。
これまで、狼煙仲間とは写真を投稿し合うことで繋がっていたが、事後になってしまうため、ライブ感がないのが課題だった。今回、初めてズームを導入することにより、開催中に声かけをすることができた。
左のカメラはNHKの番組※、このディレクターは第１回、被災後など節目で取材をしてくださっている。
※NHKお好みワイド（７月24日放送）
恒例、タップ＆パフォーマンス。友情の煙を、第１回から参加しているK君のタップとセクシーダイナマイト先生指導の「友情の煙」で踊る。
そして、オブジェづくり。ひまわりの乗ったドラム缶にハートを描く。
最後の記念写真。今回も大成功。
フィナーレは狼煙音頭総踊り。第１回からのプログラムである。
振付はセクシーダイナマイト先生、作詞作曲は私。私の生歌はこの日にしか聴けない。
そして、安芸消防団の矢野東、矢野西、矢野南分団の皆さんによる鎮火式。残った水を噴出する豪快な「水煙」で締めくくる。
前日から当日の夕方まで運用し、本番イベントにも積極的に関わってかかわってくれた無線隊。山頂に３か所のベースを置き、県外からの学生も招いて、大規模な記念局を展開した。
法改正により無資格者の体験運用が可能になったそうで、私も有資格者の案内を受けながら、マイクを握った。
今回は10回目の節目。これまでは実行委員会メンバーの周辺で、自前で執行してきた部分を、努めて若い人にお願いしてやってもらった。
安芸南高校の生徒、無線隊の若者、区役所の若手職員らが、このイベントに新しい息吹を与えてくれたような気がする。
来年は10周年11回目。のろしリレー新時代への進化を期待させてくれた。
全国狼煙仲間の様子はまた、改めて。