香港旧暦7月 | 20年香港生活ダイアリー

20年香港生活ダイアリー

香港で現地採用で働き始めて早くも20年。同僚が生まれる前から香港にいる割には広東語も下手ですが、個性的な香港人に揉まれながら家賃世界一にもめげず気楽に香港ライフを送っています。

旧暦7月に入りました!香港ではカレンダーを見なくても旧暦7月(旧暦6月29日の立秋の次の日です~)に入ったのがすぐ分かります。それは・・・家の前にでーんとおかれるドラム缶!


この汚いドラム缶、香港のハングリーゴーストフェスティバルというか所謂、お盆「孟蘭節」の到来を告げる風物詩なのです。



 

香港はお供え物はお墓やお墓ロッカーの前のお供え台に備えるほか、家の近く(今は禁止ですが、昔はマンションの自分の家のドアの前で・・・ガーン)でお線香や紙のお供え物を「燃やす」習慣があり。お盆の迎え方もこの方法がポピュラーです。

 

それで、この時期は、うちの近所にもある「紙のお供え物」屋さんで精巧なミニマンション(紙の家具、お手伝いさん、車も完備)や紙のシャツ、サングラス、たばこセットや携帯電話やガスボンベに札束に、または、もうすこし伝統的な紙の「お供えパック」が良く売れているようで、買った人たちはそれぞれ故人にあったお供え物をこのドラム缶(控えめな醤油缶バージョンもあります。)の中で燃やします。

(グーグルから借用しています。)

(グーグルから借用しています)


また、そのまわりにお線香を刺したリンゴやオレンジなどが並べられ、発泡スチロールに入ったお弁当の蓋をあけた状態でお供えしますもぐもぐもぐもぐもぐもぐ

 

また、ドラム缶の提供のない場所やマンションでは道端にむき出しのお弁当やお線香がサクッと刺さった果物の数々が「ゴロゴロ」落ちているという風景もけっこう普通に見られますニコニコニコニコニコニコ

 

更に旧暦7月15日は「お化けの日」として、みなさん特に「立ション」は絶対しないとか、夜道は歩かないとか、そういう点に気を付けて、過ごす習慣もにやりにやりにやり

 

このようななかなか人間味のある香港お盆ですが、更に、町内会(香港では「街坊」ガイフォン)の公園や運動場に竹とアルミ板でできた「広東オペラ舞台」があちこち建てられて、お盆の期間毎夜無料で公演が

開かれます。

(グーグルから借用しています)


この公演のメインのお客さんはあくまでも「ゴースト」の皆さん。生身の人間も参加できますが、

騒いだり、食べたりしないで、お相伴させていただいている、というていで、おとなしく鑑賞させていただきますキョロキョロ

 

広東オペラ、いつも会社近くの運動場にたつのですが、公園が夜なので、見る機会がなく、土地の少ないうちの近所ではこの即興のお盆オペラ公演はないので、実は実際に公演されている現場を見たことがないのですが、夜、公園の舞台が明るく照らされ、きらびやかな広東オペラの衣装をきて、古典音楽が奏でられる中、オペラの歌声が鳴り響く様は(かなり高めのオクターブの歌謡です。)なかなか異次元的で不思議な光景なのだと思います音譜音譜音譜

 

さて、仕事しようっと。