ボランティアに来たのに観光気分か?
帰って誰かに伝える為?映像は十分テレビで見てるし、実際の状況もそれ以上ではない。
ただ、すぐ目の前にして感じる迫力、異様な雰囲気は行かなきゃ感じられない。
自分にはとてもカメラを向ける気にならない。
人それぞれの考えがあるだろうけど、被災した人への配慮はして欲しい。
依頼者のお宅は料理屋だった。
床には泥が積もり、業務用の大きな冷蔵庫が倒れていた。
土嚢袋に泥を入れ運び出す。
泥の中から食器が出てくるが、また使えるだろうか?
泥はドブの様な悪臭がし、においがとれない気もするが・・・
黙々と作業をしている店主の顔がずっと悲しげだった。
作業が終わると少し微笑み「ありがとうございました。店が再開したら来てください」と缶コーヒーをくれた。
え?意外な言葉。絶望してると思っていた店主が、前向きな発言をし、自分達に気を使ってくれている。
普通に考えれば普通の言葉なのに、何で意外と感じたんだ?
被災者=弱者、みたいな感覚になっていたんじゃないのか?
ショック・・・しょせん自分はそんなもんか
がっかりだ![]()
車に乗り込みボランティアセンターへ戻った。
睡眠不足と疲労でこの日は20:00ぐらいに寝てしまった。![]()
次の日は雨だった。
チーム分けの前に「福島の影響があるので、雨が強くなったら無理せず引き上げて下さい」との事
放射能か?今日で帰るのに、途中で終わるなんて無念すぎる![]()
絶対いやだ![]()
この日のチームは自分と同じ二日目のおっさんと若い女子二人、初日の群馬人とチャリで毎日通う18歳の青年で6人組。
やはりまずは車内で自己紹介。
チャリ通青年の家は床下浸水でとどまったので他の家を助けるのだという。
今回の依頼者宅は大きな一軒家で、おばあさん一人だった
水の被害はなく、片付けだけだったのですぐ終わった。
おばあさんは、コーヒーとお茶菓子を出してくれ、地震が起きたときの体験談を話してくれた。
旦那さんは脳梗塞で入院していて、やはりその時も一人だった。
あじわった事のない激しい揺れ。
壁から額が落ちてくる。
家の外に出ようと玄関にはって行くと戸が揺れで開閉している。
挟まれずなんとか外に出るも転倒。
隣の家を建てていた大工に助けられ空き地へ逃げた。
転倒時ケガをしてたので病院に行きたいけどひとり
自力でなんとかたどりつき、診てもらうと
左大腿骨骨折。
この歳でこんな大怪我してよく自力で来れたとびっくりされたと言う。
この地震を乗り越えれたんだからこの先どんなことがあっても大丈夫と笑顔で話していた。
まだお昼前、次の家に行きましょうと腰を上げると
びっこ引きながら外まで見送りに来てくれて
「車で寝るぐらいなら家へおいで」と言ってくれました。
今日で帰ってしまうので、泊めてもらう事はできませんが
また会いに来れる機会があればいいな。
そして次の家へと向かった。