「思いやりをもってやったことだから感謝してほしい。」
** 発端 ++
そういう会話シーンがうちの家族で発生した。
私の言葉かそれともパートナーからの言葉かそれは重要ではない。
この言葉に潜むエゴや感情を明らかにし、適切に対応していく対話をトレーニングすることが今回の投稿の趣旨である。
そうすることで対処力をつけることにつなげたい。
論点は「この言葉をどう解釈するべきか」である。
正しいのか正しくないのかなども踏まえて多面的にみていきたいと思う。
** それぞれの文に着目 ++
まず、「思いやりをもってやったこと」この部分については正しい言葉だ、当人がそう思ってやったことだと主張しているだけなので嘘をついていない限り真実である。
しかし、「その行為を感謝してほしい」というのは正誤の二面からは捉えられない。
これは主義や哲学の問題だ。
だから私は感謝について意見を考えました。
** 感謝とは? ++
私は感謝というものは思うこと・自発的に伝えることは重要だと思うが、相手に求めるものではないと思う。
なぜなら、
・ 感謝するかどうかは行為をした側ではなく、された側が思うことである。つまり、相手が「思うこと」は自分がコントロールできないテリトリーなのにも関わず、自分の欲する状態になってほしいと言っているのである。
・ 感謝を感じるかどうかはその人の感じ方や状況によって異なる。その人とってよかったかどうか
もし仮に言われたから感謝したのであれば、それは偽の感謝だ。
** 「感謝してほしい」は悪か? ++
結論からいうと、悪と捉えることもできるし、そうでないとも言える。まさに多面的なものである。
* 良い面 +
これは自分の気持ちを素直に伝えることであると言い換えることができる。
つまり、どう思ったか(「感謝してほしい」と思ったこと)を相手に伝えたのである。
これは重要なことだ。
コミュケーションにおいて、いきなり正解を言い当てることなどできない、だからこそ対話のキャッチボールをしながら修正して正しさに近づけていくのである。
思いを相手に伝えることはそのキャッチボールの第一投に該当し、これがないとそもそも対話が始まらないのである。
だから重要ことなのである。
* 悪い面 +
これは伝え方が悪いと捉えることもできる。
なぜなら、相手にとって迷惑であるかもしれないことに対して感謝を求めたのであるから。
根本的には期待していたことと違ってショックを受けたことが第一プロセスで、その影響で「感謝してもいいことなのに」と二次思考プロセスである「決めつけ」が入ってしまっている。
決めつけは悪の要素が濃い。
だから、決めつけたことを伝えるのではなく素直に感じたことを伝えるのが良いと思う。
** どうすればよかったの? ++
素直に感じたことを伝える。
今回の場合だと、ショックを受けたことをまず伝えるとよい。そして重要なのはなぜショックを受けたのかも説明に加えるのがベスト。
行動を求められたら反発心が生まれてしまう可能性があるが、家族がショックを受けていたことだけが伝われば励ましたい気持ちが起こる。
** 思いやりは正義か ++
正義だ。
結果的に相手に迷惑になろうとも、行動の動機に思いやりがあるのだから。
家族とは迷惑を掛け合うものだ。
これは迷惑をかけあうことを前提に行動するのではく、結果的に迷惑になったとしても許し合える関係が重要だということ。
勘違いしがちなのは、迷惑をかけていいから〇〇するといった行動の動機にこの精神を悪用することである。
そして、大切なのは学習すること。
迷惑だったのであれば相手のその特性を覚えて次回からはやり方を変えていく。そのプロセスをとおして関係性が改善していく。