いよいよ四日目、朝の日の出が立山で最も良いといわれている、ここ内蔵助山荘。朝焼けはないが後立山連峰左側の鹿島槍ヶ岳のあたりから陽が昇ります。まだうす暗いがビューポイントで待つ。
真砂沢カールは八つ峰の裾まで雪渓が続き、墨絵の世界で八つ峰を引き立てている。今日の予定は内蔵助から真砂岳2861mを経て、富士の折立2999mの急登を登りあげるのが山ガールの仕事である。此処は大人でも嫌がる登りコース。
でも怪我した割には、一晩寝て起きると何と元気。朝食を済ませた後、例によりババ抜きトランプ。身支度すると快適な足取りでほっとする。さて今日はどんな出会いがあるのでしょうか。何とか自力踏破を期待したい。
黎明の真砂沢カールと八つ峰・後立山連峰怪我しているとは思えぬ快適な足取り。正面頂上が富士の折立2999m。
真砂岳頂上付近でケルンを積み上げ、安全祈願。
いよいよ難所。富士の折立手前で一息ついて頑張るぞー。気合を入れる山ガール。 抜けるような青空。眼下には雲を眺めながらの岩場を踏破。
折立中腹でコーヒータイム。山ガールはこんそめスープ。カンパーイ。
気温16度、稜線は風も冷たく長袖でちょうどよいが 、真剣に登ると汗ばむ。防寒着を脱ぎ頑張る山ガール。自分の背丈もあろう岩場をどっこいしょ。
大人もきついガレ場を這い上がる。
折立頂上付近。此処まで来ると真砂沢カールの雪渓と登山ルート縦走路ははるか下。登山者もアリのように見え、遠く剱岳の眺めも最高。
ようやく頂上、トウヤクリンドウが疲れをいやしてくれる。
大汝小屋に着くと石の上に人が寝ているが、どうしたのだろう。小屋で尋ねるとあの人はゴロさんだよ。春を背負っての映画に出てくる人だという。さてゴロさんとは一体どんな人かな。真似して寝てみる。
山ガールも真似して寝てみたい。
この小屋が舞台の笹本良平原作小説、木村大作監督の「春を背負って」は此処大汝休憩所を菫小屋の看板で映画化。今日はここに宿泊です。
この映画の制作関係者や、俳優の寄せ書きサインが目を引きます。ラッキー。
屋根裏部屋の山ガール。此処は撮影隊の宿泊施設兼映画の舞台となった菫小屋です。早速木村大作監督の寝袋があるのを知り、中にもぐりこんで記念撮影。
夕焼けはとてもきれいで、今夜はゆっくりおやすみなさい。
今夕は、3000mのまわりを赤く焼けた雲に包まれ、雲のジュウタンで寝られるのかな。いよいよ明日は最終日。
この続きは道中記・その四を楽しみにしていてください。