21世紀を生きる子どもたちに、地域の職場体験学習を通して、働くことの大変さや大切さ、楽しさの中から、豊かな人間性・社会性・勤労の重要性・道徳心を育み、社会の担い手としての充実感を体験していただく企画でカリキュラムを作成して実施。
6月3日と6月10日の二週にわたり、毎日6時間5日間コースで地元中学校2年生を対象に募集し、我が家のイベントとして今年で9年目の実施となりました。
ものづくりは綺麗な環境でと・・朝の清掃を自主的に一生懸命協力し合う行う(生徒)職人
更に此処で体験したものづくりを社会でどう生かしていくのか、ダルマと人間の関わり方の中で、人間の持つ心のよりどころを心願成就でだるまに託し、目標達成に結び付ける役割を担っているのが高崎だるまであり、人気の的となっていることを事例を挙げて講話。
本番のヒゲ描きは、だるまに下書きがなく、直接立体的なだるまの顔に描き込みます。このため左右対称に書くコツや、筆の遣い方、そのための職人としての筆の手入れの仕方等も指導します。
本番を想定して、だるま生地を使って直接だるまに立体的なひげを描いて練習します。
胡粉でヘッタと言うだるまの底(おもり)を付けますが、ヘッタは瓦を焼く粘土で作ってあり、落とすとすぐに割れてしまいます。底には竹の串がさしてあり、これから先の作業を効率よく行うため、この串を付けたまま、巻き俵に刺して持ち運び、場所も効率よく使えるよう作業するための竹串です。
胡粉かけと言って、だるま生地に白い胡粉(貝殻の粉で作る)を塗りだるまの色塗り前の下地を整えます。胡粉の中にはニカワが入っており、冷めると固まりますので、火に掛けたままで素早く塗ります。
だるまの赤塗りで底にたまった余分な塗料を刷毛で取り除き、綺麗に仕上げます。
赤い塗料の入った槽の中で赤くまんべんなく塗ります。
だるまの顔にピンク色の面胡粉を塗ります。すぐに乾燥しますので手早く塗らないと顔がアバタになり、ごつごつしてしまいます。
目回しと言ってアイシャドウです。小型のコンプレッサーで塗料を霧状に吹き付けます。
簡単そうでとてもむづかしい作業です。
髭の本番です。4日間の練習の成果が出てとてもうまくかけています。でも手が震えています。緊張の一瞬です。時々ため息が聞こえます。
練習した新聞紙のひげを参考にバランスを見ながら、慎重に本番のヒゲ描きです。失敗しても修正や書き直しが出来ません。
創作だるまを思い思いに完成します。とてもユニークで自作の創作だるまは、楽しみながら世界で一つのだるまです。大満足。
カラフルでとても良い作品が出来ました。大いに考え、自分で決断し満足そうです。やったー。出来た―。
巻き俵に刺しただるまを天日で乾燥。
毎日行う朝礼で、ものづくり(匠)の心やだるまのモデル=達磨大師の教え、だるまはどうしてこの地が発祥の地となったのか、高崎だるまの歴史的な背景などを学びました。