こんにちは。
今回は、ゆたぼん君という少年について、私の意見を書いてみたいと思います。
ゆたぼん君とは、知る人ぞ知る人物です。
かつて自らを「少年革命家(現在は青年革命家を名乗っている)」と称し、小学校と中学校へ登校することを拒否する、いわゆる不登校と呼ばれる選択をしました。
そして不登校児のYouTuberとして世間の注目を集めました。
ただ、ゆたぼん君という少年は実際には革命家といえるほどの実績は何も残しておらず、学校へ通う子のことを「ロボットみたい」と否定し、「学校は必要ない」と義務教育の否定までしておりました。
そして、ゆたぼん君はクラウドファンディングで集めた資金で車を購入し、その車を使って父親と同伴のもと、「全国の不登校児に会いに行く」という宣言をして日本を横断する旅に出ました。旅費は車を買って残った資金をあてたそうです。
しかし、実際には日本各地の不登校児と会ったとされる動画は数える程度しか公開せず、残りは「〇人に会った」とコメントするだけで終わりました。
それでいながら、日本全国の観光地やグルメを堪能する画像だけはいくつもSNSにアップし、ネット上の多数の方々から「単なる豪遊の旅なのでは?」との批判を集めました。
実際のところ、私もゆたぼん君の日本横断旅は、道楽の旅であったと認識しております。
ゆたぼん君はその後、中学三年生の後期から「やっぱり学校に行ってみたい」という考えのもと、学校への登校を開始しました。
彼自身が自らの考えを変え、学校へ登校しだした行為に関しては私は肯定的にみています。
その後、中学卒業を前にしたゆたぼん君は、高校受験に挑戦しましたが失敗しました。
彼の主張では、点数に問題はなかったが内申点が足りなかったということです。
そして、ゆたぼん君は高校への進学を諦め、高卒認定試験を受けることに決めました。
以上が、ゆたぼん君という少年が辿ってきた軌跡のおおまかな説明となります。
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本題に入る前に、まず私のゆたぼん君に対する心証を書きたいと思います。
正直に申しまして、私はゆたぼん君という少年にマイナスのイメージを持っております。
その理由についてお話しするのが、この後の本題の内容となります。
ゆたぼん君は不登校児であった当時、「学校に行かなくても人生が上手くいくということを俺が証明する」と豪語しておりました。
しかし、実際はどうでしょう。
ゆたぼん君という少年は、不登校という行為がもたらした影響、すなわち内申点という足枷が原因で高校受験に失敗しました。
実際は学力も足りなかったのでは?という指摘もされていますが、そこは議論しても結論は出ないので置いておきます。
私は、ゆたぼん君の高校受験の失敗は、義務教育の大切さが証明された瞬間だとも認識しております。
ゆたぼん君は義務教育を否定していましたが、皮肉にも自らが内申点の不足によって高校受験を失敗したことで、結局は義務教育が大切であるということを不本意ながらにも証明してしまいました。
私は不登校児を批判・否定するつもりは全くございません。
不登校児であっても自宅や他の教育施設で勉学に励み、高校に進学し、人生を全うしている人達は大勢います。
そうです。
内申点が無くても進学できる高校はあります。
それは、定時制高校です。
私は定時制高校の出身です。
定時制高校とは夜間高校のことであり、昼間に仕事をしながら夜に高校へ通い、高校卒業を目指す教育機関のことです。
昼間に通う高校のことは、全日制高校といいます。
ゆたぼん君が受験に失敗した高校も全日制であり、日本の高校生の99%は全日制を選択しています。
私がなぜ内申点が無くても定時制高校には行けると断言するのかというと、私自身が不登校児として中学校に通わず、その後に定時制高校に入学して卒業し、現在に至っているからです。
中学生時代、私は不登校でした。
私が不登校になった理由は「心の病気」によるものですが、具体的な詳細は伏せさせてください。すみません。
私は以前、ブログ上で中学生時代の思い出を少し書いたことがありました。
中学校時代は不登校ではありましたが、正確には中学校へ入学した最初の三ヵ月間は登校しておりました。
そして入学してから四ヵ月目に入った直後に不登校となり、そのまま卒業まで一度も中学校へ登校することはありませんでした。
無論、説明するまでもなく、内申点といったものは限りなくゼロに近い状態です。
中学校へ半年間通ったゆたぼん君よりも、ひどい状態といえます。
定時制高校の入試内容ですが、私が入った高校では作文による入試試験を採用しておりました。
いわゆる、問題を解いていくタイプの筆記試験ではありませんでした。
また、定時制高校を卒業した際に得られる卒業証書は、全日制高校の卒業証書と全く同じものとなります(私が通っていた定時制高校は、全日制高校との併用校でした)。
卒業資格としての効力ももちろんあり、大学や専門学校への進学も可能となります。
私は大学進学をしませんでしたが、実際に定時制から大学へ進学した子もいます。
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ここで話を戻しますが、私はゆたぼん君がなぜ定時制高校を選ばなかったのか?という点について、ちょっと考えてみたんですよね。
そして私なりに出した結論が、プライドが関係しているのではというものです。
ゆたぼん君という少年は、これまでの言動やYouTubeでの立ち振る舞いを見てもわかる通り、とても高いプライドを持っていると見受けられます。
そのような彼が定時制高校というマイナーな高校へ通うことを受け入れられるのかというと、おそらく無理でしょう。
ゆたぼん君は高卒認定試験を受ける選択をしましたが、高校へ通う意義というのは、単に高校卒業という資格を得るためだけではないんですよね。
高校という環境は、クラスメイトとの交流や団体行動を経て得られる心の成長を育む場でもあり、恋愛をするようなこともあれば、学校行事という思い出を残すこともできる。
友人だってできる。
そういった、現場にいないと体験できないようなことが現実(リアル)の高校にはあるわけです。
定時制高校だって例外ではありません。
私は定時制高校で恋もしたし、友人も出来て休日に遊びに行ったりもしました。
生徒会の役員にもなり、学校のさまざまな行事を運営したりもしました。
友人と喧嘩したりもしたし、仲の良かった友人が退学するという辛い経験だってしました。
昼間のバイト先でも沢山の社会経験をさせていただきました。
特に高校生の場合、小・中学生とは一味違う思い出を作れるんです。
大きな違いはバイトができるため、手持ちのお金に余裕ができます。
年齢の上昇とともに心も成熟し、友人との交遊範囲だって格段に広がる。
わずか半年間通っただけの中学校生活を「楽しい!楽しい!」とあれほど連呼していた、ゆたぼん君。
でも高校生の楽しさというのは、中学生のそれを上回る魅力があります。
ゆたぼん君が、それらのかけがえのない思い出を作る機会を放棄したのは非常に残念だと言わざるを得ません。
高卒認定では、資格を得ることはできても思い出を得ることはできません。
ここで誤解して欲しくないのが、私は決して高卒認定を否定しているわけではないということです。
ただ、私が現在のゆたぼん君に対して思うことは……
ゆたぼん君は、逃げ癖がついているのではと感じるんですよね。
過去の彼の言動や行動、道楽の面が強く見られた日本横断旅についてもそうですが、彼は人生における辛い局面から逃げ続ける選択をしてきました。
中学三年生になって学校へ登校するという一大決心こそしましたが、中学校というのはそもそも義務教育です。
自らの判断で進学を決断する高校や大学とは事情が大きく異なります。
義務教育という世界から離れ、本当の意味で自分の意思の強さが試される瞬間になって、ゆたぼん君はやはり逃げてしまったのではと私は思うんです。
ゆたぼん君は、高卒認定試験に向けた勉強をすると同時にボクシングも続け、YouTubeでの活動も続けると宣言しました。
私の個人的な感想となりますが、ゆたぼん君という少年は、どうにも世の中のあらゆる事柄を甘く見すぎているように感じます。
世の中の何を、世の中のどこを、とかじゃなくて世の中の全てを甘く見ていると見受けられます。
生き方が甘いんですよね。
私が、ゆたぼん君という少年にマイナスイメージを持っている大きな理由がそこです。
そもそも、ゆたぼん君はボクシングだってそれほど真剣にやっているようには見えません。
アマチュアにおける試合も指で数えられる回数しかこなしておらず、勝利した試合もゆたぼん君より年下の子供相手であり、唯一1度だけ同じ年齢同士(14歳同士)で試合した際は判定により、ゆたぼん君の敗北となりました。ゆたぼん君の敗因は、スタミナ不足で足が止まってしまったからともいわれ、「ロードワークもまともにしていないのでは?」と各方面から指摘されるに至りました。
ゆたぼん君が行った試合はどれも契約試合であり、タイトルがかかるような大会等には一切出場していません。
つまり早い話が、ゆたぼん君はファッション・ボクサーなんですよね。
「俺はボクシングをやってるんだ。闘うカッコいい男なんだ!」というのを誇示するために、ボクシングをやっているという肩書きをかざしているだけのように感じられます。
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青年革命家として、これから彼がどのような人生を歩んでいくのかはわかりません。
ただ、彼はもう義務教育の環境からは外れました。
法律上は子供であっても、世間ではもう働くことができる年齢です。
ホリエモンこと堀江貴文さんも発言しておりましたが、ゆたぼん君がこれまで注目を浴びてきた主な理由は子供であったからというのが大きく関係していると思われます。
当時の堀江さんは「ゆたぼんは若さだけで注目されてる」とバッサリ切り捨てました。
中卒の青年YouTuberという肩書きは珍しくもなんともなく、それこそYouTube内では星の数ほど溢れかえっています。
もう子供でもない、不登校児でもない。
”ゆたぼん”という一人の青年としてYouTube上で戦っていかないといけません。
ゆたぼん君を支持し、応援されている方もいらっしゃると思います。
私はそういった方々の意思や行動も尊重します。
ただ、実際に現実問題として、ゆたぼん君が不登校が原因で高校受験に失敗し、高校進学を諦めたという紛れもない事実に関しては目を背けてはいけないと思うんです。
ゆたぼん君を信じてきた一部の不登校児達も、この厳しい現実の結果に叩きのめされていることだと思います。
以上が私が、ゆたぼん君という少年に対して思うことです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。