こんにちは。
現在放送中のドラマ「春になったら」の第4話をTVerの配信で視聴しました。
今回の第4話は涙腺崩壊ものでしたね!
昔の親友との仲直りプロットは定番ネタではあるものの、ダブル主演と親友役の俳優が全員ベテランさんなので、最後までドラマに魅入ってしまいますね。
久美が神(じん)と結婚してた事実には、雅彦が喫茶店で神と会話してたあたりから、なんとなく気付いてました(^-^;)
このドラマ、なにげに食事シーンが多くて飯テロ要素もあるんですよね。
食べ物屋シーンではもんじゃ焼きがやたら多く出てきますが、娘の瞳が父親の雅彦のために作る療養食も毎回レパートリー豊かで食欲をそそります。
私、実はもんじゃ焼きを一度も食べたことがないんです。
東京には何度も遊びに行ってるのですが、なかなか食べる機会が無くて…
いつか食べてみたいですね。
岸君と美奈子の関係の行方も気になりますね。
ドラマの法則だと最後はこの二人が結ばれる展開が王道なのだと思いますが、雅彦が岸君を気に入ってしまったため、そこからまた人間関係がいろいろとこじれてきそうで、これからが面白そうです(^-^)
ドラマ内で、昔あったパン屋が無くなってるというくだりがありますが、私の地元の町でも6年前に半世紀以上も続いていたパン屋さんが閉店しました。
経営悪化が原因ではなく、店主の高齢化が理由による引退閉店のようでした。
その店では、たっぷりの餡が詰まったあんパンや、レモンパン、魚肉ソーセージ揚げパン、香り豊かなカレーパンが名物でした。
特に、そのパン屋のあんパンとカレーパンは私も大好きでしたので、子供の頃から数えきれないぐらい食べました。
レモンパンとはレモン果汁を使ったパンのことで、メロンパンのレモン版のような感じです。これも美味しかったです。
地元民にも愛されていたので、閉店は本当に残念でした
「春になったら」の第4話では、子供時代に友達を傷付けてしまった描写もありましたね。
子供って無邪気なゆえに残酷なことを意識せずにしてしまいがちですからね。
私が子供の頃はどうだったろう?
思い当たるのは、「山田君の誕生日」のお話ですかね。
※この「山田君の誕生日」のお話は、ハッピーエンドではありません。
※ちょっと悪い意味で心にズシッとする内容となっていますので、それを承知していただける方のみ読み進めてください。
私が小学校三年生だった頃、近所に山田君という同級生(同じクラス)が住んでいました。
私と山田君は親友というほどではなく、かといって友達というわけでもなく、「友達の友達」というぐらいの浅い間柄でした。
山田君の家はとても貧しく、言ってしまうと悪いのですが家も築40年からヘタしたら50年は経っていそうな小さな古い平屋でした。
ある日、夕方の時刻に山田君が一人で私の家を訪ねてきたことがありました。
私はとても驚きました。
前述したように私と山田君は「友達の友達」ぐらいの関係であり、いままで二人だけで遊んだことは一度もありませんでした。
その山田君が事前に連絡も無く、突然一人で私の家を訪ねてきたのですから。
山田君はうつむきながら、ボソボソした声で私に、
「今日さ、俺の誕生日なんだけど…よかったら、ウチ来ない?」と誘ってきたんです。
私は正直、迷いました。
山田君とは仲良しというほどでもないし、誕生日プレゼントだって用意していません(突然の誘いなので当然ですね)
また、山田君が誕生日パーティーに誘ってくれたその日、私の家の夕食はエビちりだったんです。
エビちりは私の大大大好物であり、実際その日も楽しみにしていたメニューでした(まぁエビちりが嫌いな子供はまずいないでしょう)
ただ、私の母が「せっかく誘ってきてくれたんだし、行ってきたら?」と推してきたので、私はやや気乗りしない気持ちでいながらも山田君の誕生日パーティーに参加することになりました。
でも山田君と二人で夕方の町中を歩く中で、私は期待もしていました。
なにせ誕生日パーティーです。
ケーキは当然あるだろうし、もしかしたらエビちりとは比較にならないご馳走が食べられるかもしれない!とワクワクもしていました。
そして、私の他には誰が来るんだろう?とも考えていました。
山田君は私にとって「友達の友達」なので、私と山田君の共通の友達は絶対に来るだろうと思っていました。
そして山田君の家に到着し、家の中に上がったところで私は衝撃を受けました。
山田君の誕生日パーティーに参加したのは、私一人だけだったんです。
さすがに子供でも、その場の空気が微妙だったことは察しました。
しかもテーブルの上にあるのは、安い材料を使った苺バターケーキだけだったんです。
一応ホールタイプではありましたがサイズも小さめで、お値段はおそらく2,500円もしないだろうと思われました。
そして、ケーキ以外の料理は全くありませんでした。
ケーキと麦茶の二種類だけです。
唐揚げやウインナーなどといった料理はないにしても、せめてご飯とみそ汁ぐらいは出して欲しいな…と当時の私は思いました。
また、リビングには誕生日パーティーらしい飾り付けなども全くありませんでした。
山田君は貧しい家庭でしたので、ケーキだけを買うのが精一杯だったのかもしれません。
山田君の母親が「来てくれて、ありがとう」と私にニッコリ微笑んでくれました。山田君の父親は見当たりませんでした。山田君の家は母子家庭だったのかな?
山田君の家庭事情は全く知らなかったし、山田君宅に行くのもその日が初めてでした。
どうして参加者が私一人だけなんだろう?
てっきり5~6人はいると思っていました。
私と山田君の共通の友達はどうしたんだろう?
都合が悪かったのか、それとも山田君が誘わなかったのか…
それとも…
私はいろんなことを考えながら、ケーキが置かれているテーブルに着きました。
苺バターケーキは、とても美味しかったです。
確かに生クリームを使った上質なデコレーションケーキよりはランクは下がりますが、それでもケーキはケーキです。
むしろバタークリームという普段馴染みのないものに新鮮味さえ感じていました。
ただ、ケーキ以外に料理が全く無いので、やはり場の流れがどうしても止まってしまうんですよね。
もともと山田君とは交流がほとんど無い関係でしたので、会話も長くは続かず…
いつしか、私と山田君は完全に沈黙してしまったのでした。
そしてケーキも食べ終えた後、私はついに「誕生日おめでとう、山田君。それじゃ俺そろそろ帰るけど、いいかな?」と言ってしまったんです。
今思えばひどいですよね。
まだ誕生日パーティーが始まってから30分ぐらいしか経っていません。
山田君も「うん、わかった。来てくれて、ありがとう」と言いました。
そして私は山田君の母親に頭を下げ、自宅へと帰ったのでした。
山田君には誕生日プレゼントも渡していません(こればかりは準備もできなかったので仕方ないです)
自宅へと帰りながら私は、山田君に申し訳ないことをしたなどとは全く考えておらず、早く自宅に帰ってエビちりを食べたいということだけを考えていました。
もうすでに山田君のことなど、私の頭からは消え去っていたんですよね。
残酷です。
残酷にもほどがあります。
子供だから仕方ない…というには、あまりに心が痛いです。
自宅に到着したとき、私の家の食卓は、まさにこれからエビちりを食べ始めようかという段階になっていました。
私は心の中で「(よかった!間に合った!)」と喜んでいました。
最低ですね。
私の早すぎる帰宅を見て母が「どうしたの?パーティーは?」と言いながら驚いた顔をしましたが、私は「いいのいいの!」と強引にスルーして、エビちりといろんな料理が並ぶテーブルへと着き、エビちりをお腹いっぱい食べたのでした。
翌日から、私と山田君はまた「友達の友達」の関係に戻りました。
誕生日パーティーのことをお互いに話題にすることもなく、まるで、誕生日パーティーそのものが存在しなかったかのような感じになっていました。
それから約半年ほど経った秋頃(進級して四年生になっていました)に山田君は両親の都合により、転校していきました。
結局、私は最後まで山田君に謝罪はしませんでした。
というよりも、そもそも当時の私は山田君に何も悪いことはしていないと思っていたのですから、それも当然です。
山田君とはそれっきりです。
以上が、「山田君の誕生日」のお話です。
オチらしいオチも無く、救いようのないバッドエンドですね。
大人になった今は、当時の私がどれだけ山田君を傷付けていたか、想像するだけでも胸が痛みます。
もしまた再会できるなら謝りたいですね。
「友達の友達」という浅い関係ではあったけど、わざわざ私の家まで足を運んで誘ってくれたわけですから、本当に申し訳ないことをしたと思っています。
参加者が私一人だけだったのは…いろいろと察しがつきます。
料理がケーキしか無いために恥ずかしくて、関係性が一番薄い私を誘ったのか…
家が比較的近かったから私を誘ったのか…
でも、たった一人誘った相手であるこの私が、山田君をザックリと傷付けてしまったわけですから本当に胸糞ですよね。
山田君、本当にごめんなさい。
ドラマ「春になったら」ではドラマの都合上すぐに同級生が見つかる展開になりましたが、山田君の場合は県外に転校してしまったため、見つけるのは困難であると思われます。
やるせないですね。
というわけで、この話はそろそろこのあたりで終わりにします。
ドラマ「春になったら」の第5話も楽しみにしております。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
では、また!