こんにちは。
今回は、メルカリでの少し面白かった話をしたいと思います。
私は購入専門としてメルカリを利用しており、前回の記事「希少品を格安で入手しました!やったぜ!」でもお話したように、25年以上前に生産終了した消しゴム人形を集めております。
いわゆるコレクターというやつですね。
ちなみに集めてるのはその消しゴム人形だけで、その他の消しゴム人形には全く興味はありません。
ここで少し、その消しゴム人形についての詳細を簡単にご説明します。
この消しゴム人形は当時、シリーズ化して数年に渡って販売されていましたが、有名なキン肉マン消しゴム(通称キン消し)ほど幅広い世代には浸透せず、一部の子供達にだけ人気がある品でした。
そのため、その消しゴム人形シリーズの販売も数年で終わり、製造・販売していた会社も倒産という運命を迎えました。
そしてそのまま25年以上もの時間が流れ、人々の記憶から忘れ去られていくものかと思いきや……
ところがどっこい、その消しゴム人形…現在はコレクター達の熱い視線を浴びることになっており、どのシリーズのどの種類かで値段はピンキリではあるものの、一番不人気な種類でも1個あたり最低2,000円で取引され、人気のある種類だと1個あたり20,000円から30,000円ほどにもなる、激レア品へと変貌を遂げたのでした。
当時あまり人気がなかったために世間への流通数が少なく、その少なさが希少価値上昇の大きな理由になっているものと推測されます。
なお、その消しゴム人形の商品名に関しては伏せさせていただいてます(コレクターとして競合ライバルを増やしたくないため)。
ごめんなさい(>-<;)
ここからが本題なのですが、メルカリにて、その消しゴム人形に関する少し面白い出来事に遭遇しました。
ある日、いつものようにメルカリの出品ページを眺めていたところ、私が集めている消しゴム人形のパチ物が出品されておりました。
パチ物とはザックリ言うと偽物のことで、他の怪しい販売メーカーが人気商品に便乗して、その商品そっくりの品を製造して安値で販売している粗悪品のことです。
ブログ冒頭で私は、不人気の種類でも最低1個あたり2,000円はすると言いましたが、このパチ物に関しては、人気・不人気という概念すらなく、すべての種類が1個あたり100円からせいぜい200円程度の価値しかありません。
まぁ一言で切り捨てるなら、何の価値もないゴミになります。
そのパチ物が40個ほどセットでメルカリに出品されており、出品者が設定した値段は28,000円でした。
もちろん、そんなものに28,000円なんて価値はあるわけがなく、私があえて高めに鑑定したとしても7,000円ほどにしかなりません。
無論、私は本物にしか興味がないコレクターなので、これらはたとえタダでくれると言われても断ります。だってゴミなので…(^-^;)
その40個が仮にすべて本物だったとしたら、値段は28,000円なんてレベルじゃなく、私の鑑定では推定で180,000円ほどの値段になります。実際、もしすべて本物だったら私は18万円払って買いますからね(^-^)
この出品者は物の価値がわかっておられない方のようで、希少価値があると信じ込んで強気の値段設定をしたようです。
ところが面白いことに、その出品商品に対して、なんと物の価値がわかっていない購入希望者が現れたのです。
そして、その購入希望者は「22,000円に値下げしてもらえないでしょうか?その値段でしたら買います」と値下げ交渉を始めたのです。
本来せいぜい高くても7,000円程度のものに、22,000円で購入するという者が現れたわけですから、出品者側としてはそれを承諾すればボロ儲けなわけです。
私は興味深くその値下げ交渉の成り行きを見守りました。
すると、なんとその出品者さんは「24,000円までが限界です。それ以上は値下げできません」と、相手の値下げ要望を断ったのです。
あーあ…
私は思わず声を出して笑いました(^-^;)
だって笑うでしょう、こんなの。
出品者も購入希望者も、両者とも物の価値がわかっていない者同士であるがゆえに、大損な値段提示をする購入希望者に対し、さらに断って大損をする出品者という、落語のネタのような奇妙奇天烈な展開になっておりました(^-^;)
その後、購入希望者側が食い下がることはなく、購入を諦めて去っていきました。
ここからが面白かった。
その出品者は自身の出品物に価値があると確信でもしたのか、その後も28,000円でその商品を出品し続けました(本当はゴミなのに…)。
しかし、そこはやはりただのゴミ。
ゴミはどこまでいってもゴミなので、売れるわけがありません。
その出品者は値段を、27,000円へと下げました。
でも売れない。
その後も約半年間、その商品は出品され続けましたが全く売れることはなく、値段は26,000円、25,000円と千円単位で値下げを続け、ついにかつて購入希望者が提示した22,000円にまで値段が下げられる事態になりました。
24,000円が限界と言っていた出品者さんにとっては苦渋の選択だったに違いありません。
しかし…
あぁ、無情…
いまさら22,000円になったところで、半年以上もの月日が流れているせいか、かつての購入希望者が再び現れることはありませんでした。
もしかしたら、かつて22,000円を提示した購入希望者さんも、その後にその品の本当の価値に気がついてしまったのかもしれませんね。
まぁ、真相はわかりません。
話の続きに戻ります。
その出品者さんは、さらに値段を21,000円、20,000円へと下げていき、その後さらに数か月間のときを経て、値段はついに9,800円まで下げられることになってしまいました。
やっちまったねぇ~…ダンナ…
あのとき22,000円で取引承諾していればボロ儲けだったのに…あぁ、現実とはなんと酷なものなんでしょう…
現実はさらに残酷でして、9,800円でも購入者が現れることはなく(だってゴミですし)、値段は6,800円にまで下げられました。
ほどなくして、ようやく購入者が現れ、その品は私が鑑定した値段とほぼ同じ額で売却されたのでした。
私に言わせれば、6,800円で売れたその出品商品は偽物とはいえ相場通りの適正価格なので、出品者側としては損はしていません。
それでも、まぁ最初に22,000円で売れるチャンスがあっただけに、出品者側の心情的にはものすごく悔しい思いをしたものと思います。
以上が私がメルカリで見た面白い出来事でした。
本当に、なんだか落語のような話ですよね。
ただ、もう一度言いますが、6,800円で売れたとはいえ、その40個もの消しゴム人形が偽物であることに違いはありません。
私を含め、知識のあるコレクターは見向きすらしないゴミなので、それを最終的に6,800円で買った購入者さんはどういう目的の方だったのかなとも少し気にはなりますね。
本物だと勘違いしているのか、それとも本物は高すぎて手が出せないので、偽物でもいいから入手したかった…といったところでしょうか。
でも偽物は偽物。
材質も安っぽいものを使ってるし、造形も荒いし、本体の寸法さえ微妙に違う。
全く知らない人が初めて手にするぶんには偽物でも満足かもしれませんが、やはり私にとっては、どうしてもゴミにしか見えません。
皆さんは、何か熱心に物を集めていたりはしますか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
では、また!(^-^)