定時制高校【4】給食 | マリアンヌのブログ

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言葉は極力選んでおりますが、人によっては私のブログを見て不快に感じられることもあるかもしれません。
でも私は方針を変えるつもりは1ミリもありません。私の思うように、私の好きなように、このブログを書き続けていきます。

こんにちは!

忙しくてなかなかブログを書く都合がつかず、前回のブログ投稿から三週間以上での更新となりました。

 

先日、三週間ぶりにブログのマイページを開いたところ「アメトピに掲載されました」とのお知らせが届いているのに気がつきました。

アメーバブログはまだ始めて日が浅いので詳しくないのですが、アメーバブログのまとめのようなコーナーに掲載されたらしく、その期間だけアクセス数が4200超えとなっており、多数の「いいね!」もいただきました。

ありがとうございます。

せっかく多くの方に閲覧いただいていたのに、肝心の私がその記事の続きを更新できずにいたのは本当に申し訳なく思います。

 

 

今回は、定時制高校(夜間高校)で提供される給食についてお話します。

給食というと皆さんにも小中学校で食べた記憶があると思いますが、高校生になるとお弁当になるため、「高校の給食」というのがどのようなものかあまり知られていないと思います。

私の通っていた定時制高校の給食は、小中学校のそれとは量もクオリティも段違いで、本当に毎日定食屋で食事してるような感覚でした。

 

定時制の給食は、午後5時から始まる1時限目が終わって休憩時間を挟んだ、午後6時から配食が始まります。

専用の食堂があり、そこに生徒が集まって食器を乗せるプレートを手に持ったまま列に待機します。

やがて「できたよ~」と給食レディ達が合図するので、沢山並べられたご飯・味噌汁・おかず・デザート・牛乳の順で食器をプレートに乗せていきます。

小中学校のように全員で「いただきます!」はしません。

給食を受け取ったら用意されている長テーブルに各自で自由に座り、食べ始めます。

私は帰宅部員の仲間達と毎日食べていました。

 

給食は、一般の主婦達がパートで雇われて作っています。

デザートと牛乳以外はすべて手作りです。

給食センター勤務とか公務員とかじゃなく、本当に一般家庭の主婦達です。その方達が約5~6名と、そして現場を監督する栄養士1名で給食を作ります。栄養士さんも含め、全員が女性でした。

年齢は30代から50代と幅広く、栄養士さんだけ若くて25歳ぐらいの方でした。

 

主婦とはいいましたが、この方達の給食レディ歴は長く、10年以上ここで給食作ってるという人が何人もいました。もしかしたら25歳の栄養士さんが一番現場歴が短かったかもしれませんね(^-^;)

 

そしてそれだけ長く給食を作っていると、やはりその料理の腕前も相当なものになっていました。

栄養士さんのサポートと、主婦軍団の日々の家庭料理の経験が融合し、とんでもなく美味しい給食が毎日出てきました。

その美味さといったら、誇張抜きで本当にそこらの町の定食屋を超えています。

小中学校の給食みたいに冷めてることは一切無く、出来立てのアツアツが毎日食べられます。

 

給食の主食メニューとしては、米、うどん、パスタの三種類でした。

パン食は一度もなかったです。

米は、通常の白米ご飯に、海鮮ピラフ炒飯ちらし寿司が出ました。

特に海鮮ピラフは絶品で、海老がメッチャ沢山入ってるんです。

しょせん給食だからとは到底言えぬ素晴らしいクオリティでした。

炒飯はさすがにフライパンで炒めるタイプではなく、ピラフのように炊き込むタイプのものでした。

パラパラ食感はありませんでしたが、それでも叉焼・ナルト・ネギ・卵がきちんと入っており、味もしっかり付いていて大変美味。

ちらし寿司ですが、これも具材が惜しげもなく投入されており、酢の香りが際立っていて美味しかったです。

 

味噌汁も日替わりでさまざまな種類が提供され、「豆腐とワカメ」の基本的なものから、「キャベツと玉ねぎの味噌汁」「卵とニラの味噌汁」「豚汁」「なめこ汁」「卵とカニカマの中華スープ」などがあり、私が一番美味しいと感じたのは「キムチの味噌汁」でした。

当初、初めて給食の献立表でキムチの味噌汁の文字を見た時に軽く衝撃を受けたものですが、実際に食べてみると味噌とキムチの相性が抜群。これだけでご飯が進むほどの味でした。

 

そして、おかずに至っては驚愕の内容です。

 

鶏の唐揚げ、鶏の照り焼き、鶏肉のマリネ、豚の生姜焼き、豚キムチ炒め、酢豚、肉じゃが、ロース豚カツの肉系をはじめ、

 

鯖焼き、鯖の味噌煮、メカジキの煮付け、焼きサンマがあり、鮭のホイル焼き(ポン酢ももちろん用意されてる)といった魚系も豊富。

海老フライ、アジフライも出ます!

 

丼ものとして中華丼も出ました。

この中華丼は、お世辞とかじゃなくて私がこれまでの人生で食べてきたすべての中華丼の中で一番美味しかったです。定時制給食の中では私は中華丼が一番好きでした。

オイスターソースが強めの味付けで、海老、イカ、きくらげ、白菜、人参、筍、ナルト、ピーマンの基本的な具材はもちろん、ウズラの卵やベビーコーンもちゃんと乗っていて、具材の量もどっしりと沢山あり、決して中華あんでかさ増ししてるというのは全くありませんでした。

卒業して10年以上経ちますが、いまだにこれを超える中華丼に出会ったことがありません。

 

カレーライスももちろん出ます。

チキンカレー、豚肉カレーが交互に出る形で、その他の具材はタマネギ、人参、ジャガイモに加えて、なんとパイナップルも入ってました!

カレーライスもやはり絶品でした。

昭和風の黄色いカレーではなく、高速のパーキングエリアで食べるような今風の茶色いカレーです。甘口の味付けでしたが、出汁がしっかり染み込んでいて美味しかったです。

ちなみに日本人に馴染みのあるクリームシチューは一度も出ませんでしたパンが出ないというのも関係してるのかな?そのあたりの事情は謎です。

 

また、納豆も一度も出ませんでした。

これはおそらく食器を洗うのが大変だというのと、食堂全体が納豆の匂いで充満して大変なことになるとか、または年頃の高校生がみんなの前で納豆を食べるのに抵抗がある…みたいな事情があったのかもしれません。

 

デザートももちろん出ます。

バナナやリンゴ、みかんを始めとし、年に数回ですがメロンやスイカも出ました。

ゼリーや杏仁豆腐、コーヒーゼリーやプリンも出ました。どれも美味かったです。

冬休み前には年に一度だけ、ケーキも出ました。

チョコレートケーキでした。

こちらはシャトレーゼで売ってるぐらいのクオリティでした(シャトレーゼをディスってるわけではありません!)

 

話は少し戻り、肉系になります。

そうです。

ロース豚カツと海老フライが出るんですよぉぉぉぉぉっ!!!

ロース豚カツは若干薄めのスライスではありますが、一食分としては十分な量。

学校給食だからといって余分な脂を切除したりもせず、ロース肉のあの甘い脂身もしっかりと堪能できます!

そして海老フライ。

さすがに洋食レストランで出るような大きな海老フライではありませんが、それでもブラックタイガーぐらいのサイズのものが三つほど提供されました。

 

豚カツ・海老フライ共にたっぷりの千切りキャベツがお供し、なんとマッシュポテトもありました

ソースは甘めのトンカツソースと醤油の二つから選べます。

海老フライにはタルタルソースが合うのですが、さすがにそこまでは用意されてなかったです(^-^;)

書き忘れましたが、コロッケも出ました。

 

鶏の唐揚げは醤油ベースの味付けで、下味も抜かりなく付いており、1人あたり1口大のものが4個ほど提供されました。

豚の生姜焼きは、豚コマ切れ肉、タマネギ、人参の組み合わせで、生姜は抑えめではあったもののすごく美味しかったです。生姜の主張を抑えたのは、おそらく生徒全員が無理なく食べられるようにという配慮でしょう。カレーライスが甘口なのも同様の理由だと思います。

 

魚料理ですが、

鯖の味噌煮と鮭のホイル焼きが絶品でした。

前者は頻繁に出るのですが、後者は年に3~4回ほどしか出ませんでしたね。

 

この魚料理、小中学校のそれと違って骨の処理は全くされていません(笑)

小骨はもちろん、数センチレベルの立派な骨も堂々と入っています。私は幼い頃から家庭で骨有りの焼き魚を食べまくってきたので問題ありませんでしたが、骨抜きが徹底された魚料理にしか馴染みのない子にとっては地獄だったと思います。

実際「骨が多い!」という苦情も何件かあったようですが、少なくとも私が卒業するまでは骨が抜かれるような措置は全くありませんでした。

鮭のホイル焼きは、バターの香りが際立っていてポン酢との相性が抜群でした。

付け合わせにはミックスベジタブルとエノキダケが入ってました。

私、エノキダケが苦手でいつもそれだけ残してたんですよね。

給食レディの皆さん、ごめんなさい!

 

うどんに関しては、基本的な甘口の関東風うどんと、カレーうどんが出ました。

関東風うどんは油揚げと野菜が沢山乗っており、けんちんうどんに似た感じもしました。

カレーうどんは、タマネギと豚コマ肉が大量に乗っており、やはり甘口ですが大変美味しかったです。

 

パスタは、ミートソース版だけが出ました。

正直、パスタは普通でした。

生徒の評判も悪くはなかったのですが、まぁミートソーススパゲッティに大きな期待をしてもしょうがないですよね。

粉チーズとタバスコはもちろん完備で、かけ放題。

ただ、常識外れに山盛りにかける生徒は一人もいませんでした。

学校側が禁止してるとかではなく、生徒全員が基本的なマナーだけはしっかり守っていましたね。

授業を妨害してる不良連中でさえ、給食で遊ぶような真似は一切しませんでした。

それは多分、給食レディの人達が不良連中も含めた生徒全員から好かれていたというのもあったと思います。

 

 

そして、ここからが本題(!)なのですが…

 

なんと、定時制の給食は…

 

大盛自由、お代わり自由です。

 

ご飯・味噌汁はもちろん、

 

おかずもお代わり自由です。

 

そうです。

ロース豚カツ、海老フライ、鶏の唐揚げ、豚の生姜焼き、鯖の味噌煮、そのすべてがお代わりできます!!!

もちろんカレーライスも中華丼も、うどんもパスタも、牛乳とデザート以外のすべてがお代わり自由です。

 

しかもお代わり回数は1回限定などではなく、料理が残っている限り何度でもできます!!!

私はほぼ毎日お代わりしてました(笑)

もちろんご飯も大盛です。

特に一番好きだった中華丼は、大盛りを三杯とか食べてましたね。フードファイターかよ!

カレーライスは生徒全員に人気で、半数以上の生徒がお代わりをしてました。

 

ロース豚カツは2枚も3枚も食べられたし、海老フライも10本ぐらい食べてる生徒もいました。

肉系は男子がお代わりしまくってましたが、魚系は女子のほうがお代わりしてました。

私はどちらも大好きだったので毎日お代わりに行ってましたが(笑)

 

小中学校でよくありがちな、「全部食べないと、お代わりはダメ」みたいなルールも一切ありませんでした。

おかずだけ、ご飯だけ、味噌汁だけをお代わりするのもOKだし、おかずはキャベツだけが残っていたり、一部の具材だけが少し残っていたりしてもお代わりOKでした。すごい自由な世界でした。

 

いま思えば、給食レディ達はお代わり分も見越して大量に作っていたに違いないと思います。本当にありがとうございました!

給食費は毎月6,000円なんですが、私は多分その三倍以上は恩恵を受けていたでしょう。本当に本当にありがとうございましたぁ!!

デザートはお代わり不可でしたが、バナナだけは例外でした。

バナナは残っているかぎり何本でも貰ってOKでした。

まぁゼリーやプリンは市販のものを人数分だけ用意してるだけなので、無理なのは当然ですね。牛乳も同様の理由です。

 

ちなみにお代わりは、教職員と生徒全員が給食を一度受け取り終わってからという決まりがありました。当たり前ですね。

一番乗りした生徒が数分で完食したとしても、全員への配食がいったん終わるまではテーブルで待機です。

一部の教職員の方もお代わりしてました(笑)

やっぱ美味い食べ物の魅力には逆らえないってものです。

 

卒業して10年経つ今でも、あの美味しかった給食をちょくちょく思い出してます。

 

小中学校の給食とは、まるで世界が違います。別次元です。

栄養士さんが栄養バランスを考えてるはずなのに、お代わりは自由というカオスな空間でした(笑)

私は毎回多分2,500キロカロリー分ぐらいは食べてたと思います。

 

給食は、定時制高校でも素晴らしい思い出の一つです。

次回は、遠足について書きたいと思います。

定時制高校では毎年5月に一度だけ遠足があります。

 

では、また!