定時制高校【2】好きだった先生の話 | マリアンヌのブログ

マリアンヌのブログ

忖度せず、正直にブログを書いています。
言葉は極力選んでおりますが、人によっては私のブログを見て不快に感じられることもあるかもしれません。
でも私は方針を変えるつもりは1ミリもありません。私の思うように、私の好きなように、このブログを書き続けていきます。

定時制高校について

今回は定時制高校の授業に関するお話です。

…といいたいところですが、その前に授業関連で私が好きだった先生の話をちょっとしたいと思います。

好きとはいっても恋愛とかじゃなく、尊敬するという意味でですよ(笑)

私は男性ですし、その先生も男性教師ですから(^-^;)

 

夜間高校といっても授業時間は1時限50分と変わらず、体育や美術もちゃんとあります。私が通っていた定時制高校は商業科だったので、簿記と情報処理という科目もありました。

簿記は私が一番好きだった科目で、その簿記の先生も一番好きな先生でした。

小林先生という高齢の男性教師だったのですが、ルール厳守で規律に厳しく、曲がった事が大嫌いな方でした。

基本的に定時制高校の先生はみんな優しい人ばかりです。

定時制高校には、発達障害や心の病を持っている生徒など、特殊な事情を持った子も多くいるため、先生も全日制ほど厳しい教育をしない傾向があります。

 

しかし小林先生は違う!(笑)

授業中にお喋りしたり、携帯を見たり、授業を中断・妨害させるような行為を取った生徒には、その生徒が誰であってもお構いなしに叱りつけます。その叱り方が怖い。決して大声で威嚇するような感じではなく、低音ボイスでありながら空気をビリビリと揺らすような感じ。

 

でも生徒がきちんと問題を解けたり、良い成績を残せたり、簿記の検定に無事受かったりした場合は笑顔で褒めてくれます。叱る時の怖さと褒める時の笑顔のギャップがすごい。決して生徒が嫌いでストレスの捌け口として怒るような人ではなく、昔気質でありながらも人間味が溢れる素敵な先生でした。

 

私はそんな小林先生が大好きでした。

 

在学中に一度だけ、私はクラスメイト相手に大きな喧嘩をしてしまったことがあります。

2年生の時で、私は当時20歳で相手は17歳。

私は成人してるので、普段はクラスメイトの失礼な態度などにも目を瞑ってきました。しかし、その日だけはどうしても譲れない事情があり、また相手の子がありもしない状況を捏造してまで私を陥れようと画策してきたため、さすがの私も堪忍袋の緒が切れて声を荒げて喧嘩をしてしまいました。

 

すぐに担任と教頭先生を交えて事情聴取をすることになりました。

事情聴取中のヒートアップを避けるため、私と相手の子は同席せずに別々に話をすることにしました。

幸い担任も教頭先生も話のわかる方々で、私が成人してるからといって私に責任を押し付けることもなく、あくまで生徒と生徒のいざこざである事、対等な関係であることを大前提として話を聞いてくれました。

 

結果として私と相手の子とで互いに謝罪をして、その件は終わりを迎えました。

 

しかし、それでも私は成人してる大人です。

20歳とはいえ未成年ではありませんので、問題事を起こして学校側に迷惑をかけた責任を取る必要があると考え、私個人の判断で謝罪文を書き留めた手紙を学校側へ提出しました。手紙は教頭先生が代表して受け取り、その手紙内容をコピーして先生方全員にも配ってもらうというありがたい対応もしていただきました。

 

そして後日、私の謝罪の手紙のコピーを読んだ小林先生に廊下で呼び止められました。

小林先生は、私の文章構成の良さ、謝罪する姿勢を褒めてくれました。間違いを一切許さない厳しい小林先生ですから、喧嘩についても何か言ってくるのではと内心少しビクビクしましたが、小林先生は喧嘩の内容については一切触れてきませんでした。

 

私は小林先生がよりいっそう大好きになりました。

小林先生が転任する際も、花束を渡す役は私が真っ先に立候補しました。それだけは誰にも譲りたくなく、無事立候補は認められ、渡すこともできました。

今でもときどき小林先生のことを思い出しては、私を褒めてくれたあの時の言葉を心の励みにすることがあります。

今でも元気にしてるといいな。

思えば私が簿記が好きだったのは、小林先生が好きだったからかもしれませんね。

 

ちなみに私の謝罪の手紙コピーに関しては、26歳の若い別の男性教師も褒めにきてくれました。しかも缶コーラまで奢ってくれました(笑)

「私、すごく感動しました!これよかったら飲んで下さい」とキラキラした目で缶コーラを押し付けられ、これ受け取ってもいいものなのか?と思いつつもありがたく頂戴致しました(^-^;)

その若い先生は情報処理を担当しており、小林先生ほどではないにせよ、やはりルール厳守の方針を崩さない硬派な方でした。

 

次回こそは授業内容についてお話したいと思います。

少し話が脱線してしまい、すみませんでした(ーー;)