【再掲】遠江国総社 淡海国玉神社 | 金沢徒然日記

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日々金沢中を徘徊している暇人ぱんだが、つれづれなるままに加賀百万石の文化都市、金沢のことを書き綴ったブログ。金沢の観光スポット、神社仏閣、文化施設を深く深く掘り下げて紹介していきます。

遠江国(´Д` )
現在の静岡県遠州地方です。
今回はこの遠江国総社・淡海国玉神社に再訪したので、改めて掲載したいと思います。


​遠江国総社 淡海国玉神社

こちらが淡海国玉神社です。

実は大晦日に行ったので、ライトアップされていました。

磐田市の史跡である旧見付学校のお隣に鎮座しています。


​◯主祭神:大国主命
◯相殿神:瓊瓊杵尊・木花開夜姫命・速玉之男命・事解之男命・伊邪那岐命・御間城入彦五十瓊殖天皇・大山咋命・宇迦之御魂命・天照皇大御神・豊受大御神・赤髭神・須佐之男命・火之迦具土神・鴨御祖神・諏訪若御子神・大己貴命
◯鎮座地:静岡県磐田市見付


当社の創立年月日は不詳ですが、延喜式神名帳に「遠江国淡海国玉神社」と記載されています。

ご祭神は国造りの神様である大国主命とされていますが、特選神名帳には「今按ずるに、社殿祭神大国主命とあるは国玉神と言うをひたむきに此神と思へるよりの誤なれば祭神淡海国玉神として可ならん」としています。

『三代実録』貞観七年五月八日の条に「遠江国正六位の上淡海石井神に従五位下を授く」と記録があるのもこの神社のことと考えられています。

現在地への遷座の年月などを伝える文献などは残念ながら残っていないようです。


また、当社は古来より遠江国の総社として広く崇敬されています。

総社とは国司が国内(ここでは遠江国)の神社を参拝するのに便宜を図り、総社をお参りすれば国内のすべての神社をお参りしたのと同様とされました。

つまり遠江国の各神社の神様がお祀りされているということであり、大国主命の他十五柱がお祀りされているとされています。


​遠江国総社 淡海国玉神社 狛兎

現在の御祭神が大国主命とされているためか、狛犬ならぬ狛兎さんでした。

子連れ狛兎さんです。

かわいい(´Д` )


​遠江国総社 淡海国玉神社 狛兎

もう一体の狛兎さんです。

こちらは鞠を持っていますね(´Д` )


​遠江国総社 淡海国玉神社 拝殿

拝殿です(´Д` )

当社は本殿・幣殿・拝殿からなります。

拝殿は文久三年(1863)再建の入母屋造(桁行9メートル、梁間6メートル)、幣殿も同年再建で切妻造(桁行4.5メートル、梁間3.5メートル)となっております。

幣殿及び拝殿は、宮大工の立川昌敬氏によって再建され、特に拝殿向拝の子持ち龍並びに見返り獅子、欄干の干支の彫刻にその手法が顕著に現れているそうです。

本殿は明暦年間(1655-1657)の再建で、三間社流造(桁行5メートル、梁間3.2メートル)となっております。

木鼻・虹梁などの装飾が豊かであり、和様・禅宗様折衷の造りです。平成24年度から平成26年度に大規模な保存修復工事が行われました。


なお、当社に関わるお祭りもよく知られており、秋の見付天神裸祭では深夜の暗闇の中、矢奈比売神社から神輿が渡御します。

夏の祇園祭には、天御子神社から神輿が渡御するそうです。


以上、遠江国総社・淡海国玉神社について紹介しました。

近くに鎮座する矢奈比売神社とともに参拝したい神社ですね。

もともとの御祭神も興味深いです(´Д` )

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


参考:淡海国玉神社案内板

淡海国玉神社のホームページ