金沢湯涌江戸村 旧園田家 | 金沢徒然日記

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日々金沢中を徘徊している暇人ぱんだが、つれづれなるままに加賀百万石の文化都市、金沢のことを書き綴ったブログ。金沢の観光スポット、神社仏閣、文化施設を深く深く掘り下げて紹介していきます。

金沢湯涌江戸村(´Д` )

金沢の奥座敷・湯涌温泉に存在する、江戸時代の建築物を保存展示する野外博物館です。

本日はこの金沢湯涌江戸村内にある旧園田家について紹介します。



​金沢湯涌江戸村 旧園田家

こちらが旧園田家。

国指定重要有形民俗文化財です。

医王山麓の二俣村では、江戸時代に加賀藩に納めた御料紙を盛んに漉いてきました。

旧園田家は昭和四十九年(1974)に紙屋建ての民家として、紙漉き道具とともに国の重要有形民俗文化財に指定されました。

御料紙は、村でも十軒の家だけに生産が許されており、園田家はそのうちの一軒でした。

建築されたのは江戸時代後期で、江戸時代末期に前面・両側面・背面とも大きく規模が拡大されています。

前面にある広い土間は三和土仕上げで、入口横には紙の原料となる楮を蒸して、皮をやわらかくするための巨大なかまどがあり、その周囲だけは水仕事をするための石敷きでした。


加賀地方の農家は、屋根の三角形の方に入り口がある妻入りで、寄棟茅葺き屋根です。

前面には「ヒダチ」と呼ばれる煙出しがあって、馬蹄形で立体的な形が印象的です。

背面の庇は、全国的にも珍しい笹葺きになっています。

昭和四十四年(1969)に二俣から旧江戸村に移築され、平成二十五年(2013)にこの地に再移築されました。


金沢湯涌江戸村 旧園田家

お馴染みの囲炉裏です。

鮎焼いて食べたい(´Д` )


​金沢湯涌江戸村 旧園田家

二月末に訪れたので、ちょうどお雛様が飾られていました。

綺麗(´Д` )

華やかで素敵ですね。


​金沢湯涌江戸村 旧園田家

みのがありました。

横には「かくれみの」の一節が書かれていました。

天狗のかくれみの、懐かしい(´Д` )


金沢湯涌江戸村 旧園田家​

紙漉の間です。

紙漉きの道具が揃ってます(´Д` )

水を使うために石敷きになっていて、壁には腰くらいの高さまで戸室石が使われ、建物が傷みにくいように工夫されているそうです。


​金沢湯涌江戸村 旧園田家

紙漉きの工程が紹介されていました。

手間暇かかっていたのですね(´Д` )

大変な作業です(´Д` )


以上、金沢湯涌江戸村の旧園田家について紹介しました。

紙漉きを行っていた家ということで、紙漉きの間を見れて勉強になりました。

紙漉きしたい(´Д` )

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


参考:金沢湯涌江戸村旧園田家案内板